WEB本の雑誌

10月18日(金)

 今日は届くべき物が届かず、午後まで会社に居残る。僕は待つのが苦手だから、こういうのが一番ツライ。特に今回のようにいつ来るのか確かめようがないときだ。

 そう考えると、待ちが仕事の編集者には向いていないのがよくわかる。電話やメールを前に途方に暮れている松村の仕事はとても出来ない。

 営業はとにかく相手先の飛び込めばいいから、どちらかというと待ちではなく攻めの仕事か。もちろんその場で、休憩や会議のため待つことはあるけれど、目の前で状況がわかるから気が楽だ。松村よ、君は潰瘍になったりしないのか?

 2時過ぎにその物が届きやっと営業へ。

 下北沢のS書店Tさんを訪問しようと電車に乗ったところで、ふと思い出す。確か、金・土休みだったよな…。あわてて携帯のメールで確認するが返事なし。返事がないということは働いているのか?と思いつつ、お店に顔を出すと、私服にエプロンをかけで、棚差ししているではないか。

「休みの日なんですけど、浅草橋に行ってハリーポッターの展示用の飾り付けを買ってきたんです。で、それをお店に持ってきたんで、そのまま仕事しています」

 昨日の学生との噛み合わない議論を思い出す。
 君たちと同じ、22歳で、すでにこれだけ<本気>で仕事をしている人がいるんだぜぇ!