WEB本の雑誌

11月11日(月)

 土曜日、我が浦和レッズはまた負けて、リーグ優勝の夢ももはや宇宙の彼方へ。日曜日にあった自分のチームの試合では、まったく活躍することが出来ず、シュートが宇宙の彼方へ向かってとんでいく。最悪の週末を引きずり、憂鬱な気分で出社する。おまけに今日は『本の雑誌』12月号の搬入と新刊『話はわっしょれ~』の事前注文の〆日だから忙しさはレッドゾーンを振り切れるだろう。

 重い足取りで会社の扉を開けるといきなり事務の浜田が駆け寄ってくる。
「すみません、わたしとんでもないミスをしてしまったようです」と動転した様子でいきなり早口に話し出す。人が言う「とんでもないミス」というは、意外とどうにかなるようなミスなことが多いし、頭も寝ぼけているから、気軽な気持ちで聞いていた。

 しかしそれが本当に書店さんを巻き込む「とんでもないミス」だとわかり、思わずこちらも血の気が引いていく。あわわわ、これは参った。とりあえず対応策を考え、迷惑をかけてしまった書店さんに謝りの電話をいれる。

 そして自分の仕事は自分でするべきだと深く反省する。仕事上のほとんどのミスが、受け渡しや引継の段階で起きるもの。そして、こういうことが起き、結局、自分に帰ってくるものだ。

 僕が出版営業マンとして一番欲しいのは、注文ではなく信用だ。その信用はいきなり生まれるのではなく、ゆっくりと着実に作られていく。酒を酌み交わし、へりくだれば出来るものではなく、日々の訪問でのちょっとした会話や対応によって薄い紙を積み重ねるるようにして形成される。

 また、その信用の紙は何気ない一言によって全て吹き飛ばされることはあっても、いきなりドンと増えることはない。その緊張感がたまらなく僕は好きだ。まさに営業の醍醐味かもしれないと思う。

 今回はミスは、書店さんの好意でどうにか許して頂いた。
 しかし信用の紙は減ったであろう。どんなに忙しくても注意を怠ってはいけないってことだ。