12月16日(月)
あまりにあっけないレッズの敗戦ショックを引きずり、まったく冴えないアタマで出社。気力ゼロ。おまけに先週は火曜日から土曜日まで忘年会が続き、その土曜日は朝7時起きで「浮き球△ベース」に参加させられ、日曜日はレッズ戦のため9時過ぎから外で並んでいた。体力もゼロ。
フラフラの状態で、少しはのんびりしたいところだが、『おすすめ文庫王国2002年度版』の見本が出来上がって来たので、取次店さんへ届けなくてはならない。
エンプティマークが点滅の気力体力を振り絞り、御茶ノ水のN社さんへ。予想外に空いていてあっけなく終わってしまう。毎年恒例年末の大量新刊はどうしたんだ?と考えていたところ、飯田橋のT社さんはものスゴイ行列ではないか! 窓口の椅子が満員でホールまで人があふれているほど。そうか、みんな僕と逆のコースを辿っているのか…。
いやはや関心している場合ではなく、僕もその行列に加わり、約30分間の瞑想。瞑想に浮かぶのはこの大量の新刊を前にした書店員さんの呆然とした姿であり、その先にある即返コースだ。そうなりたくないからこそ『おすすめ文庫王国』は12月初旬に出してくれ!と叫んでいるのに編集部は毎年一日ずつ遅らせる。ああ、かなし…。
その後、TA社、O社と走り、どうにかギリギリで午前中の見本出しを終える。その瞬間、完全にエネルギーゼロ。もうダメ…とへたばりそうになり、思わず頭に浮かんだのは山手線爆睡1周コースだった。
しかししかし。何かが臭う。先週の金曜日、搬入を終えたばかりの『本の雑誌』1月特大号の追加注文が数件舞い込んできたのだ。そのとき注文してきた書店員さんが「何だか例年以上に素早く売れていて…」なんてことを漏らしていた。そのとき営業の勘がビクンと振れた。
昼飯をレッズ仲間のK社のOさんにご馳走になり、急遽、山手線爆睡コースを取りやめ、池袋に向かう。そして僕の勘が当たっていたことを知る。
いややや、どうしたことか。本当に1月号が売れているではないか。いや毎年この特大号は通常号より部数を伸ばすのだが、それにしても売れ方が早すぎる。書店さんに顔を出して「本の雑誌の追加は…」とボソリと話した瞬間、「ちょうど連絡しようと思っていたところなの!!」と注文が飛び込んでくる。すぐさまそれを会社に伝え、直納の手配を繰り返す。月刊誌は基本的に1ヶ月の命。その期間に売り逃しだけはしたくない。
幸せだ、幸せだ。結局、営業マンは自社商品が売れていれば、追加注文というガソリンが手に入り、やる気も体力も満点に戻る。
それにしてもどうしたんだ、この勢い。やっていることは例年と同じなのに、読者が急に振り向いてくれたのか? いやはや、よくわからないけれど、売れているのはとにかくうれしい。