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1月6日(月)

「仕事始め」と言われてもダラダラ出社し営業をしていたので、いつが冬休みだったのかハッキリしない。通常の月曜日とあまり変わらない気持ちだが、他の社員と顔を合わせるのは久しぶりだから、なんとなくみんながちょっとだけいい人に見える。

 本来たいていの営業マンは、お年賀のタオルやテレカと謹賀新年の名刺を持って得意先へ挨拶廻りに行くもの。しかし、ひとり営業の僕にはとてもそんな流ちょうな時間がなく、早速、通常営業に出かける。

 こういう日の営業は難しい。前述したような「明けましておめでとう」営業マンが大型書店の売場や仕入に多数顔を出していて、書店員さんを捕まえるのも一苦労だし、おまけに書店員さんは2日、3日あるいは元旦から既に仕事をしていて、とっくに年始の気分なんて吹っ飛んでいるのだ。

 売場は混んでいるし、荷物もジワジワ届き出す。そこへ暢気に「明けましておめでとう」から仕事の話一切なしののんびりムードの営業が立て続けに顔を出していては、気分も悪くなるだろう。その辺の様子をしっかり見ておかないと大変なことになってしまうのだ。

 しかししかし、その見極めが難しい。いちおう僕も一気に仕事がしたいけど、かといって新年の挨拶なしというわけにもいかないし、どこでひけばいいのか判断がつかない。やっぱり営業マンに100点満点の正解はないのかと棚影で悩みつつ、結局いつもと変わらぬスタイルで通す。

 5時過ぎに会社に戻り、事務仕事をしていると、深夜+1の浅沼さんから電話が入る。武闘派営業マンD社のKさんと新年会をするから一緒にどうだ?というお誘いだった。新年早々、幸先が良いのか悪いのか非常に判断の難しいところだが、今年初めての飲み会に駆けつけ、なぜかKさんと腕相撲をしつつ、仕事始めの長い一日が終わった。