2月17日(月)
いきなり担当者さんが店頭にいない限り、僕が書店さんに行ってまずすることは、売れ行き良好書(ベスト10)の確認だ。もちろん小社の本がそこに並んでいることはほとんどないので、一般的に売れている本をチェックするためである。どこでも同じ本が売れているように見えるけれど、実は5位とか7位あたりが結構違っていて、それによってそのお店の客層や傾向を掴めるのだ。(本当はベスト10位以下が面白いけれど、それはなかなか見ることが出来ないので仕方ない)
その次は新刊平台を眺め、自社の新刊の売れ数をチェックしつつ、何かこの後にベスト10に入りそうな新刊が出ていないか? あるいは他のお店と扱われ方の違う新刊がないかを確認する。だいたいそこで、妙にしっかり積まれているのが担当者さんの一押しの新刊だったり、目を利かせたこだわりの新刊だったりする。その後は既刊の棚を徘徊し、何か面白いミニフェアや棚作りをしていないかざーっと目を流して、それから担当者さんを探すことになる。
本日、府中のK書店さんを訪れ、棚を徘徊しているうちに、もしや?と感じる。何がどう違うと言われても、具体的に答えることができないのだが、平台や棚に微妙な違和感を感じたのだ。うん、これはきっと担当者さんが変わったのだろう。
そう思いつつ、店員さんに確認すると、前担当のOさんは八王子店へ異動となり、新しい担当Aさんという方になられたと教えられる。まさに、ビンゴ! しかし、残念なことに新担当者さんが不在とのことで、新刊チラシを置いて駅に戻った。
この日の予定はそのまま新宿方面に戻るかたちで営業を続けるつもりだった。しかしOさんが八王子に異動になられたと聞き、何となく会いしたくなってしまった。反対側のホームに各駅停車が止まり、特急の到着を待つというアナウンスが聞こえる。どうしようか? 一瞬の迷いのうち、僕は階段を駆け下り、そして駆け上り、特急に飛び乗った。
予定はあくまで予定であり、その後のことはまた考えればいいのだ。今日思ったことを今日しないと、今度がいつくるかわからない。面倒くさがらず、思い切れた自分にうれしくなって、八王子に向かう電車のなかでニヤついていた。
★ ★ ★
ああ、そのニヤついている僕に伝えたい。八王子のK書店さんが入っているテナントビルが、この日全館休業日だということを…。