5月6日(火)
連休明けで、久しぶりの出社。
満員電車はうんざりだし、会社に行くのも億劫なのだが、この連休中どんな注文や連絡が入っているかという期待感があり、そちらの気持ちが勝り、いつもより1時間早く出社する。
鍵を開け、誰も来ていない会社に入り、シャッターを開け、ラジオを鳴らし、コーヒーを入れ、各自の机を拭く。まもなく始まる異常な「日常」を前にぼんやりする。そして、いつだか聞いたとある書店の店長さんの言葉を思い出す。
「僕は絶対どんなに疲れていても、誰よりも早くお店に行くんだ。鍵を開けて、電気や空調のスイッチを入れて、お客さんもスタッフも誰もいない店内を歩く。棚が荒れていれば、整理して、気になった点は直していく。しーんとした店内でそれをやっていると、ここが<自分のお店>なんだって深く実感できて、やる気に繋がるんだよね」
この日、早く出社したことで何となくその店長さんの気持ちを理解することが出来た。まあ、雇われの身だけど、ここが<僕の会社>であることには変わりはないし、ここで面白い本を作りだし、出来るだけ多くの読者に買ってもらうのが僕の仕事なのだ。
間もなく電話が鳴りだし、他のスタッフも出社してくるだろう。