5月19日(月)
SARSが日本でも広まった場合、営業という仕事はいったいどうなってしまうだろうか?と心配しつつ、書店さんで話していると「いや~、僕ら接客業はもっと危険ですよね…」と言われ納得。
出版業は基本的に国内だけで商売しているからまだ大した影響が出ておらず(といっても国際空港内の書店さんはとんでもない売上ダウンだそうだ)、それこそこれからSARS関連本が山のように出版され、書店さんの棚をにぎやかにすることだろうが、機械メーカーに勤めている友人の話を聞くとすでに他人事ではなく出張も規制され、大変なことになっているという。このままこの状況が続けば中国にある工場も閉鎖せざるえず、その場合の影響は想像もつかないと頭を抱えていた。
そういう不況がめぐりめぐって本の売上に影響してくるわけで、今年に入ってから出版業界は一段と冷え込んでいるような気がする。とある書店さんで出版不況話をしていると担当者さんが自嘲気味にこんな話をしてくれた。
「前年比で考えているなら、6月は大丈夫だと思うんですよ。去年の6月は杉江さんも興奮していたサッカーのW杯があって、どこの書店もヒドイ数字だったはずですから。前年比に対してですけど…」
何だか笑ってしまいそうになったが、前年比というのは確かにそういうカラクリのある数字で、前年同月に爆発的ベストセラーが出ていれば、それに追いつけという方が無理なことなのだろう。ちなみにその書店さんは続けてこんなことも話していた。
「大きく動くベストセラーを期待しているとそれに頼らざるえなくなるんで、お店の傾向にあう週に10冊とか5冊売れる本を探していくしかないですよね。そういうのがあればそれほど山や谷のない安定した売上を保持できるんで…」
その5冊、10冊の本を探すのが、書店員さんの腕の見せ所なんだろうな。