WEB本の雑誌

6月19日(木)

『実録・営業マンの会話』

ビジネス街・大型書店

杉「こんにちは、本の雑誌の杉江です」
書「あっ、こんにちは」
杉「この間、資料をFAXさせて頂いてんですが、ちゃんと届いてますか?」
書「しっかり届いてます。どうもありがとうございました」
<その資料についてしばらく話す>
杉「あっ、すっかり頂いていた気になっていた新刊の注文を営業し忘れていたようなんで…」
<とチラシを渡し、新刊の説明>
書「すみませんでした、僕も渡した気になってましたね。えーっとじゃあこの部数で」
杉「ありがとうございます。レジでお忙しいところすみませんでした」

同じ店の他フロアーへ移動。
古くからツキアイのある書店員さんを探すが見つからない。

杉「こんにちは、本の雑誌の杉江です。Mさんいらっしゃいますでしょうか?」
書「あれ? Mさん…。あっ、健康診断で席外しているんですよ」
杉「健康診断なんですか? 先日一緒に酒を飲んだんですけど、大丈夫なんですか?」
書「酒はいつものことですから。健康診断の数値が悪いと、それでまた飲みに行くんですよ(笑)」
杉「ハハハ。ほどほどにとお伝えしてください」
書「伝えても無駄ですよ」

繁華街・中規模書店

杉「Oさん、こんにちは」
書「こんにちは~」
杉「(ベスト10を眺めながら)丸谷才一の『輝く日の宮』(講談社)売れてるんですね 」
書「それがね、追加注文した分が入ってこなくて売り切れちゃってるの。出版社は出したって言ってるのに、取次担当はないっていうし。ほんと、みんないい加減で困っちゃうのよ」
杉「またアレですかね?」
書「……。最近ひどいのよねぇ」
<その後は新刊の売れ行きや他店の売れ行きの話が続き、新刊と補充の注文を頂く>

繁華街・中規模書店

杉「こんにちは、本の雑誌の杉江です。Wさんはいらっしゃいますでしょうか?」
書「あっ、こんにちは、今日はW、定休なんですよ」
杉「ああ、そうでした、どうもすみません、勘違いして訪問しちゃいました」
書「いえいえ、暑いところ訪問して頂いたのに、申し訳ございませんでした」
<こういう何気ない一言が営業マンの心を潤す>

繁華街・小規模書店

杉「こんにちは、Hさん、この前はどうもありがとうございました(先日酒を飲んだ御礼)」
書「いやいや、飲み過ぎちゃって記憶が飛んでるんだよねぇ」
杉「あっ、そうなんですか?」
書「最後に誰がいたのかも覚えてない(笑)」
杉「ハハハ」
<しばらくそのときの飲み会の話が続く>
書「あのさ、棚替えしようと思って」
杉「えっ? どう変えるんですか」
書「いやー、あまりに売れないから、在庫を減らさないことにはどうにもなんないだよ。だからあそこの棚をなくして平台にしちゃって、あとは棚も今みたいにギッチリ本を差してないで、面陳とか多めにしていこうとね」
杉「そういうお店、多くなってますよね、やっぱり今在庫を減らさざるえないですもんね。」
書「まあ、そうネガティブな意味ばかりじゃなくて、うちはこんな小さいお店だから、誰もがパパッと目に付いたものを買っていくんだよね。棚で売れない本でも良い本だなぁってのを平台に載せるとすすっと動くからさ。」
杉「そうですよね、Hさんのところのお客さんはかなりシブイ本でもしっかりあるってわかれば買っていってくれますからね」
書「そうそう、だからそういうお客さんにちゃんと置いてあるってのを知ってもらうためにも、もうちょっと平台が欲しいんだ」
杉「次回の訪問でどれだけ変わっているか楽しみにしていますから」
書「でもさ、こう言ってて棚変えるの怖いんだよね(笑) 一応今でも売上はあがっているんだから。さーて、どうなるか」

駅へ戻る途中、先ほど不在を伝えられた書店さんの前を通ると、別支店の店長さんとばったり。

書「杉江く~ん、やってるんだって?」
杉「えっ、何をですか?」
書「『サカつく』(笑)」
杉「えっ、何で知ってるんですか? ああ、HPですか。そうなんですよ、今も『サカつく』のこと考えながら歩いていたんです」
書「実はさ、オレもハマっててさぁ…」
<そこから延々『サカつく』の情報交換>

本日最後の営業先
繁華街・大型書店・仕入

杉「こんにちは、本の雑誌の杉江です。資料お届けに来ました」
仕「ああ、どうも。(資料を眺めながら)なるほどねぇ」
杉「(資料を説明しながら)いちおうこんなかたちになりましたので、よろしくお願いします」
仕「ねぇ、寝てないんでしょ?」
杉「あっ、ハイ。昨日はコンフェデの日本戦とフランス戦があったんで」
仕「フランス戦の方は面白いねぇ。やっぱりパスやトラップが全然違うもんね」
杉「そうですね。まだまだあの辺は差がありますね」
<しばらくサッカー談義の後、注文を頂く>

 何だかこうやって書き出してみつろ、仕事してないのバレバレだ。この日はタマタマってことで…。