WEB本の雑誌

7月23日(水)

 完全なる不調…。
 他はいつも不調だからどうでも良いんだけど、日記が書けないのはツライ。

 つらくなって考え込んでいるうちに気づいたのは、何でこんなことで営業マンが落ちこまなきゃいけないんだってこと。とほほほ。

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 とある町の本屋さんを訪問。

 そこは店長さんがとても熱心な人で、お店の規模とはうらはらにかなりしっかりした品揃えをしているお店だ。棚前で話し込んでいると平台に積まれた新刊に妙な違和感を感じた。気になって手を伸ばしてみると、スリップが入っていない。もしかして…。

 店長さんに話を振ると、やはりそのもしかしてで
「いやー、配本が0でさ…。元々指定もかけられない出版社だし、仕入れに行っても手に入らないしさ。でもこれだけ有名な作家で新聞広告もドーンと打つような本がないなんてお客さんに言えないじゃない。だから本屋に行って買ってきたよ」
と、さも当前のように話される。

 本屋さんが本屋さんから本を買ってそれをお客さんに売る。
 つまり儲けはないわけで、誰がどう考えてもおかしな話なのだが、大・小の差がハッキリ出るこの業界では割とよくある話でもある。うーん…。

 その後、かなり長い時間、店長さんと話し込んだ。
 小さな書店にとって状況は最悪に近いのに、それでも店長さんは前向きで、しかも常にその目はお客さんに向けられていて、どういう本屋が喜ばれるかを真剣に考えられている。

 お店を出るとすっかり辺りは暗くなっていた。
 商店街を歩いていると、ふっと自分の足取りが軽くなったのがわかる。今日からまた日記を書こう。