WEB本の雑誌

8月4日(月)

 もし僕がソフトクリームだったら、会社を出てすぐ身体の表面から溶けだし、10号通り商店街にはかつて僕だった液体がシミをつくり、笹塚駅に着く手前でついに実体もなくなり、スーツとカバンだけが道端に転がっているだろう。

 ただ悲しいことに、僕は人間で、だから溶けて実体がなくなることもなく、今日も営業に出かけなくてはならない。気温は32度。

 こういう暑さで毎年8月は営業効率が極端に落ちる。おまけに先月30日に誕生日を迎え32歳になり、正直無理の効かない身体になりつつある。

 だから8月の新刊は控えてくれ!と毎年年始に浜本や金子に伝えているのだが、何と今年は『川物語』佐藤秀明著と『ありふれない一日』木村晋介著と2点も出ることになってしまった。ただ単に本の雑誌の伝統的な無計画なおかげで…。

 その結果、当然のことながら通常月よりも忙しく、とても夏休みどころではなくなる。あまりにむかついたので文句言おうと思ったのだが、当の金子は入社以来夏休みを取ったことがなく、そんな人間に対してとても不満は言えず、「うーっと」給湯室で唸りつつ、ヤカンを叩くのが精一杯の気晴らしだ。

 そんな訳で、なかなかこの日誌を書く時間が取れない。8月一杯は「週記」ということで勘弁してください。