10月10日(金)
とある書店の店長さんと話をしていたら、杖をついたお年寄りがカウンターにやってきた。そのお年寄りはお店の常連さんらしく店長さんに気さくに話しかけ、また別の店員さんを名前で呼んで欲しい本のリストを渡した。
しばらくすると本を探してきた店員さんが戻り、在庫のあった本をカウンターに積んだ。それだけでも相当な量なのに、カウンターの奥からは別に大量な注文分が出て来るではないか。レジを通すと4万円近い金額だった。
お年寄りが帰ったあと、店長さんに話を聞く。
「定年後に大学院に通い出したらしくて、そのとき資料探しを手伝ったのが縁なんだ。それ以来毎月10万円以上買っていってくれてさ。いやー、奥さんは大変みたいだけどね」
店長さんはその初めの資料探しについては詳しく話してくれなったけれど、きっと商売を忘れて親身になって探してあげたのだろう。何せ今日もそのお年寄りに気づくと、誰よりも早く折りたたみの椅子を持ってきたのだ。