2月1日(火)
これは多くの出版営業マンの悩みの種ではないかと思うんだけど、編集者の来る時間がまちまちで打ち合わせがまともにできないのである。例えば僕の場合、ある程度自由に使えるのが午前中なんだけど、その時間は編集部には松村しかおらず、そうなると単行本の打ち合わせはできない。
それでは夜ということになるのだが、その時間帯は、こちらも注文の処理作業があったり、あるいは散々ぱら外廻りをして殺気だっていたりして、うまく話すことができないのだ。しかも本の雑誌社には改まってする会議なんてものはなく、よくよく考えてみるとこれでよく会社が成り立つモノだと思うけれど、それはもしかしたら逆かもしれない。会議なんてなくても会社はまわるのだ。
ところが本日はどうしても確認しておきたいことがあったので、本日は昼過ぎまで待って、浜本や荒木と打ち合わせ。タイトル、単行本の方向性、企画。すべて決まって会社を飛び出せたのが1時30分。京王線に乗り、八王子、聖蹟桜ヶ丘、府中と営業するが、沿線の半分で時間切れ。本日の営業は消化不良の50点。
夜。注文の処理も終わってすっきりした頭で、全員いる編集部に向かって「『WEB本の雑誌』が秋に5周年を迎えるんだけど、何か企画があったらよろしく」と声をかける。すると目のつり上がった松村に「その前に『本の雑誌』の30周年があって、こちらの企画をよろしく、きー」とほえられてしまった。
何が出来るのか? いや何か出来るのか? そもそも普通にして限界の仕事量なんだから無理なんじゃないか? えっ? 無理を越えるから給料を出している? 鬼の浜本がこちらをにらむ。鬼は~、外。