2月9日(水)
早朝から自宅上空をヘリコプターが飛んでいる。
基地が近いわけではなく、本日すぐ近くで「闘い」があるからだ。
しかし、どんな近くで行われようとチケットを持っていなければスタジアムに入れるわけでなくテレビ観戦するしかない。まあ、レッズ戦じゃないからテレビでも良いや。
田町、浜松町、新橋と営業。
と書くと、同じ山手線の新宿や池袋などに比較して、地味な印象を与えてしまうかもしれないが、あなどるなかれ、本屋好きにはたまらない3駅なのである。
まず田町駅前にある虎ノ門書房。
こちらは歴史のある本屋さんだから、その伝統が売場に現れている。平台の本は高さを揃えきっちり並べられているし、当然品揃えも充実。これだけのお客さんがやってくるお店でこの綺麗さを維持できるということは、よほど手をかけている証拠だろう。駅前の路面店としては、まさに優等生な書店さんだと思うし、本屋さんの基本はここにすべてある気がする。
次はひと駅行って、浜松町。
こちらは言わずもがなの、ブックストア談浜松町店。
JRとモノレールの乗り換え側入り口から入った右手の棚は圧巻だ。そのとき旬の、あるいはこのお店が売りたい本が、どーんとひと枠分面陳になっており、こんな攻撃的な棚はなかなかなかろう。
そしてこのお店の真骨頂は、実はその棚ではなく、POPつきで紹介されている本や、オリジナルのフェアである。文庫の平台はまさに発見の連続だし、本日の訪問の際には、文芸書の平台でタイムトラベルフェアを開催されていたのだが、その品揃え、そして現実に時計まで置いてしまうディスプレイのすばらしさ。この規模で、ここまで細かく手を入れられているのは凄い。このお店が繁盛している要因が、決して通行量の多さだけではないのは売場を見ればわかるだろう。
トドメは新橋(汐留)の八重洲ブックセンター汐留メディアタワー店である。
このお店、もしもっと人通りの多い場所にあったとしたら、大変な反響を呼ぶお店だとずーっと思っている。目の前の道が完全に整備されるのが2年後だそうで、そのときの売上が今から楽しみである。
1F、2F、3Fとそれぞれ趣向が凝らされ、特に3Fの文芸、文庫の棚の素晴らしさ。出来ることなら、営業なんてせずに、ぼーっと棚を見ていていたい衝動にかられるほど、本好きにはたまらない本屋さんだ。決して押しつけがましくないセレクトとPOP。その品揃えも新旧取り混ぜた正真正銘の面白本が並べられており、まさに店員さんの読書量の多さを物語っている。
また文庫棚が、出版社別でなく著者別なのがうれしい。読者本意に考えたらこの方が絶対良いはずで、ならば実用・ノンフィクション系はどうしているのか?とのぞいてみるとしっかりジャンルでわけているのである。いやはや脱帽だ。
ちなみに僕、もし本屋さんだけで生活を考えてみたら?という問いがあったとしたらこう答える。
住むのは、中村橋。なんといっても大好きな町の本屋さん中村橋書店さんがあるからだ。ここに休日ジャージででかけ、おお!という喜びを味わいたい。
働くのは池袋。できればジュンク堂書店池袋店さんの裏手辺りで働いて、昼休みやストレス解消に、あの大量の本に埋もれたい。
そして最後は、誰にも邪魔されずにサッカー観戦できる専用の部屋を汐留の高層マンションに用意。サッカー観戦前に、この八重洲ブックセンター汐留メディアタワー店に通いたい。
問題は我が浦和レッズが遠いってことと金がないってことか…。