WEB本の雑誌

2月14日(月)


 電車男は「キタ―――」と叫び、シャラポワは「カモーン」と怒鳴る。僕はいつもさいたまスタジアムで「打てぇー」と吠えているが、本日は仕事中、ずーっと何かしらの言葉を叫び続けていた。

 何せ清原様、浜本様、荒木様申し訳ございませんでしたの『千利休』が、昨日の朝日新聞のコミック書評欄『コミック教養講座』で紹介され(湯浅学様本当にありがとうございました)、しかも増刷分の出来日が今日という最高の状況だったのだ。

 さぁ来い!と勇んで、いつもより早く出社したが、埼京線が信号機故障で完全ストップ状態で結局会社に着いたのはいつもの時間という最悪の展開。でも雨で売れる、あるいは失敗のあった本は売れるというマイナスプラスの法則のある本の雑誌社、これは来たなとにやけつつ、会社の扉を開けると、いやはやすでに大量のFAX注文が届いているではないか。

 「たはーーーー」と興奮しつつ、FAX注文を仕分けしている間もなく電話が鳴り出し、その応対に大わらわ。いかんせん注文の電話に出られるのが、僕と事務の浜田と経理の小林の3人で、注文の間には、インチキ電話屋のセールスやら、やたらにハイテンションな○○商事やらの電話もあって、何だかずっと電話の応対をしているような一日。

 結局、直納を1件するだけで夕方となり、本日受けた注文を締めたところ、なんと1日で増刷分がほとんど消えてなくなってしまったではないか…。こんなこと入社以来初めてのことで、いやはやビックリどころか、鼻血がブーだ。

 あわてて印刷会社に電話し、再度重版の指示。
 浜田よ、オレの頬を思い切りつねってみてくれ。イタっ!