4月23日(土) 炎のサッカー日誌 2005.03
先週のFC東京戦で05年シーズン初勝利をあげ、今後は一気に連勝、そして優勝争いに加わるはずの我が浦和レッズであるが、この日の駒場スタジアムでは、とても懐かしいサッカーが行われていた。
それは4,5年前の浦和レッズのサッカーだ。チームコンセプトも浸透せず、そして規律がない。闘う姿勢もなければ、ボールも追わず、シュートは枠に入らない。そして45分だけサッカーをしてどうにか誤魔化す。
見ているこちらにとっては、まさに苦行で、まあかつてだったらいつものことだったから我慢も出来たが、ここ2、3年の素晴らしいサッカーを見てしまった僕にはとてもつらい状況だ。どうしてこんなことになってしまったんだろうか?と、大声を出しながらずーっと考えていた。
目の前で行われているサッカーは本当に単調で、自陣近くDFラインで取ったボールを(去年なら中盤でボールを取れた)、前線にポカーンと蹴る。いや蹴れればまだ良いのだが、その目標で前線にはしっかりマークが付いているので、近くの選手に横パスすることになる。だからパスは一応繋がっているのだが、意図的なパスでないため、まったく崩すことが出来ない。そこを素早いプレスで追われ、あわてて出したパスを奪われるか、あるいは無理して1対1を仕掛け奪われる。
もちろんセレッソの前半のプレスが素晴らしかったとは思うけれど、実はそんなプレスを去年の浦和レッズがしていたのだ。スタンドで声をあげながら、この酷さ、どこかで見た感じだなと思ったら、現在の日本代表と似ているではないか。嗚呼。
結局、試合は1対2の敗北で、いくらシーズンが長いといっても、もう目標を変えざるえないのではないか。
かつて試合後の選手を迎えるサポーターの行為は、賞賛かブーイングの2種類ばかりだったが、今年はここに「沈黙」が加わった。とまどっているのは選手だけでなく、観ているこちらもだ。どうして良いのかわからない。
闘え! 浦和レッズ!!