5月28日(土) 炎のサッカー日誌 2005.05
1時過ぎ。そろそろスタジアムに向かおうかと思ったら、その足に娘がしがみつく。
「パパ、行っちゃダメ! サッカーより私と遊んで」と澄んだ瞳から大粒の涙がこぼれ落ちる。く~。こんなこと、妻にだって言われたことがないぜ。
しかし、娘よ。お前の父親はちょっと普通の父親とは違うのだ。何せサッカーバカ、そしてレッズバカ。そこでサッカーが行われているなら、その場に向かい、大声で怒鳴らなければ生きていけないのだ。
トリャー!としがみつく娘を引きはがし、すでに諦めている妻に渡し、チャリに飛び乗る。その背後で「うらわれっずなんて,だ~いきらいっ!」の叫び声が響き渡るが、娘よ、間違っているぞ。浦和レッズが悪いのではない、浦和レッズに愛を捧げた父親が悪いのだ。
そんなこんなで辿り着いた駒場スタジアム。敵は男の夢を叶えておきながら決して楽しそうでないオーナーを持つヴィッセル神戸。野球同様こちらもチームが混乱しているようで、あってはならない監督人事に明け暮れている。
こんなチームに負けてちゃいかんよと気合いを入れて応援するが、プレスも弱く間延びしたラインのなか、やっとゴール前に辿り着いても、相手GKに好セーブに阻まれ、なかなか点が入らない。
しかし前回のこの日誌で書いたとおりスタジアムの雰囲気が試合を変えると信じ、後半はほとんど止まらぬコールを続ける。それでもゴールを奪えず、センターラインに掲げられたのは2分のロスタイム表示。
ウラ~ワレッズ、ウラ~ワレッズ、プライド・オブ・ウラワレッズ!
浦和のプライドって何だ?
どんなときでも諦めないってことだろ!
そう思ってレプリカユニフォームのエンブレムを掴んだら、長谷部から信じられないパスが交代出場の岡野に通り、岡野はそれをダイレクトでセンターリングをあげ、エメルソンがヘディングしたボールがゴールネットを揺らした。
地鳴りのような歓喜の声が駒場スタジアムを震わせる。たはー劇的過ぎる!!I 観戦仲間と抱き合い、そしてハイタッチをしていると、なんと62歳の我が父親が興奮して泣いているではないか! その奥で65歳の我が母親が、観戦仲間のNさんと抱き合っていた!
娘よ、この喜びを知ったら、人生楽しくなるぞ~。
いつかお前がくることを、父ちゃんはスタジアムで待ってるぜぃ!