6月4日(土) 炎のサッカー日誌 2005.06
さいたまダービーなんて言われても、僕は納得がいかない。
なぜなら僕はいまだに「さいたま市」なんて認めていないからだ。
くそー。妻と結婚することが決まってした家捜し。その際僕が出した条件は「駒場競技場に自転車で行けること」であり、「浦和市」の住民になれることであった。それは妻にも不動産屋にも大きな声で伝え、そしてその通りのアパートを借りた。
アパートは駅からかなり距離があって、妻にも同居する義母にも評判は悪かったがそんなことは知ったこっちゃない。ホームスタジアムに自転車で通えて、我が税金の一部が選手の給料になっていると思える幸せに比べたら、そんな不満はゴミみたいなもんだ。
そしてそれから数年の歳月が経ち、我ら夫婦の間には子供が生まれ、部屋は手狭。妻は就職して以来ずーっと続けてきた定期預金の通帳を睨みつけ「あんた」と僕を手招きした。
長い議論の末、僕は今後35年の人生と引き替えに唯一呟いた条件は「駒場とさいスタに自転車で通える場所」であった。すなわち、浦和レッズのために数千万の借金を背負った男が誕生したのである。
しかしである。ローンを背負って数年後、我が住まう大地の名前が住民投票もなく勝手に変わってしまったではないか。いや区名に関してだけは住民投票が行われ、僕はもちろん「浦和レッズ区」と投票したのだが、市長は無視、思いきり無視、しかも東浦和区なんて浦和の名前が残る区名も却下され、付いた名前はさいたま市緑区だって。プライドオブ浦和の浦和はどこへやら。
というわけで、僕、さいたま市を認めていない。だから大宮アルディージャと浦和レッズとの試合は決してさいたまダービーでなく埼玉ダービーだと思っている。
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ホームチーム(大宮アルディージャ)のスタンドを眺めつつ、そのガラガラさに驚く。こんなに人気がないのか? 大宮アルディージャ。そりゃすぐそこに我らが浦和レッズがあって、こちらのスタンドを埋めているかなり多くの人間が大宮市民となれば、仕方ないことか。
それにしたって淋しい。これじゃダービーの盛り上がりどころか、普通の対戦チームよりも少なくて、なんだか弱いもの虐めしているようで悲しくなってしまう。でもこれから10年、20年経って、お互い半々くらいの入りで勝負が出来るようになりたいものだ。そしてそのときはアッパーも当然開放して6万人で埋めるさいたまスタジアムなんてのを観たいものだ。
そんなことを夢見ていると試合開始のホイッスル。
するといきなりいつもはシュートを打ったら思わず目を覆いたくなる鈴木啓太のミドルシュートが、素晴らしい軌跡を描いてゴールネットに突き刺さってしまうではないか。思わず頬をつねってしまったが、オーロラビジョンでリプレイが再生されているから現実の出来事なのであろう。生きてて良かった。
その後も素晴らしく美しいサッカーが展開され、前半終了時で3対0。
怪我人とコンディション不良で始まった今シーズンだが、逆にそれが幸いし、ここに来て多くの選手が覚醒し始めたのはうれしい誤算。
ムラムラコンビだった山田と永井は昨シーズンから覚醒し、見事設定アップ。それに続けとばかりに、ゴールを決めた鈴木啓太、守備も上手くなった長谷部誠、そして我らがウッチー、内舘秀樹と次から次へと覚醒中。いやはやこれが順調に設定アップしてくれれば、良いチームになるよな。
後半の失点とオーロラビジョンを停電させて雷雨は余計だったが、これにてナビスコカップ予選抜けが確定! 4年連続決勝進出、そして王座奪還を目ざし、頑張るぜ!