WEB本の雑誌

10月17日(月)

 8時55分、出社。
 お湯を沸かし、コーヒーを煎れ、社内の清掃。この時間が結構好きだ。
 
 メールをチェック。
 三省堂書店のYさんにお願いしていたイベントスケジュールが届いたので、確認してシステム担当のムーミンに転送。

 リブロの矢部さんからは「めくるめくめくーるな日々」第2回の原稿も入っており、あわてて読むとこれがもう矢部さんらしい!というかまさに職人らしい話で思わず感激。こういう話が読みたくて何年もかけて矢部さんを口説いたのだが、いやはやほんと良かった良かった。これがいわゆる編集者的幸せというやつなのか? いやこりゃ単なる自己満足か? とにかくいち早く更新したく、システム担当のぷりしらに原稿を転送。

 10時30分会社を出て、営業に向かう。
 調布のS書店さんで、営業を終え外に出ようとしたところ、伝え忘れていたことを思い出しあわてて店内へ戻る。読書の趣向が似ている担当のNさんに『凍』沢木耕太郎著(新潮社)をオススメするのを忘れていたのだ!

 その後は、府中、聖蹟桜ヶ丘。聖蹟桜ヶ丘のくまざわ書店さんは現在リニューアル改装の途中で半分での営業。それでもお客さんがあまり減っていないのが不思議。ちなみにリニューアルオープンは10月27日で、抽選会やら花のプレゼントなど催しがあるらしい。工事中の店内を覗かしていただいたが、良いお店になりそうだ。

 ちょうど昼どきだったので、S店長さんと食事。鳥のマスタード焼きとイカフライのランチ。実は僕、このS店長さんを父親のお手本としているのだが、娘さんとの関わりなどをいろいろと伺う。やっぱり基本は愛情と優しさなんだろうな。

 食後は、父親としては反面教師のときわ書房の茶木さんを訪問。話題は『凍』で茶木さん曰く「山岳もの史上もっとも怖かった」とのこと。「他の作家だったらもう筆が踊っちゃうようなところを、沢木耕太郎は冷静に淡々と描くんだよね。さすがだよな。これは絶対本屋大賞だ!」って茶木さん、残念ながらノンフィクションは対象じゃないんですよ。そのルール作ったの…。

 午後からは南部線を経由して、立川、国立、国分寺、三鷹、吉祥寺と営業。お会い出来たお店、出来なかったお店と半々だが、まあアボなしなんだから仕方ない。

 17時30分、西荻窪の今野書店さんへ。
 当HPの『U-50』の第2回分の取材立ち会い。新刊『話を聞く技術!』(新潮社)や『インタビュー術』(講談社現代新書)を書かれている永江朗さんがインタビュアーなのだが、いやはやほんとに話を聞くのがうまい。7時30分、インタビュー終了、その後は打ち上げ(?)を兼ねて飲み会。

 帰宅は11時30分。全員就寝。息子と娘の頭の匂いを嗅いで、僕も布団にはいる。