11月15日(火)
とある出版社の社長さんがお亡くなりなったと知り、ふと考える。
もし今、浜本が死んだら…。
会社には社長というものがいないと、経営的にとかそういう問題以前に社会的に存在できない。ならば今どき零細出版社を引き継ぐ人間なんているのだろうか? 本の雑誌社だったら誰がやるの? 今いる社員は松村、浜田、そして僕。社歴はほとんど一緒だが、誰もそういう気はないだろう。代々甘えん坊が社長に就いてきたことを考えると、藤原が適任かもしれないけれど、さすがに時期尚早か。もしかしたら浜田が「本の雑誌愛」なんて叫んで引き受けるかもしれないが、愛だけじゃ経営はできないだろう。
よくよく考えてみると目黒が社長を退いたときに、浜本が引き受けなければ本の雑誌社は解散していたのではないか。
なぜ浜本が断らずに引き受けたのか、その理由は知らないけれど、あのとき確かひとり残業していたところに、浜本が降りてきて(まだ編集部と営業部で1F、2Fと分かれていた)「僕が社長になるけど、君は残って一緒にやってくれる?」なんて自信なさげに聞かれたんだよな。そういう意味では、目黒や椎名やそして「本の雑誌」は、後継者がいたということで、ものすごく幸せなのかもしれない。
もしかしたらほとんどの出版社がこの後継者問題を抱えているのではないか。世間一般の企業はは2007年問題なんて団塊の世代が続々と定年退職していくことを問題にしているが、零細企業がほとんどの出版社は労働者以前に経営者の不足に頭を悩ませることになるのではないか。
出版社という仕事がら時代に即さなくなったときには退場していくのが合っている気がするけど、その代わりに新しい出版社を興す人たちがいるだろうか