2月9日(木)
2月に入って妙に飲み会が増える。
やっと僕のところまで新年会が廻ってきたということだろうが、もちろん声をかけていただけただけでうれしく、ワンワンと馳せ参じ、帰りはオエオエとゲロを吐く。酒に弱いんだ僕は。
本の雑誌社に入って損したなと思うのは、こういう飲み会を心の底から楽しめなくなってしまったことだ。何せ本や出版界のことを記事にする雑誌を作っているのだから、どこにネタが転がっているかわからない。
もちろん『噂の真相』じゃないからゴシップネタ(こういうのはすごくいっぱい転がってる)は拾ってもしょうがないけど、この本が面白いとか、変わった販促があったとか、そういうものを拾うため、酔っぱらいつつもトコトンは酔っぱらえず、どこか頭のなかに冷えた部分を保っている。
それから単行本の企画はもちろん当HPの企画も常に頭の片隅に置いておき、あっ! この人こんなテーマ持っているんだとか、この人にこういう方向で文章を書いてもらったら面白いんじゃないか?なんてことも考えている。そういうことを思いついた瞬間が、無茶苦茶楽しかったりする。
だから飲み会から帰る電車のなかは忙しい。
手帳を広げ、ネタになりそうなものを書き留めておき(ほとんど浜本にボツにされるが)、単行本やHPの企画になりそうなものがあればそれを考える。こうしたら面白いかな? とかこういう風にした方がいいかも。かつていた編集のカネコッチに「もっと考えて」と何度も言われたけど、ほんと考えるは難しいけど、楽しい。もちろんそれは編集的な企画だけでなく、こうやってやれば売れるのか?という営業の企画のことも含めて。
なんて偉そうなことを書きつつ、本日は終電でうたた寝。
危なく乗り過ごしてしまいそうになった。