WEB本の雑誌

2月10日(金)

 清澄白河のR書店さんを訪問。
 ここの店長さんはかつて都心の別の書店で働いていたのだが、そのお店が閉店になってしまい、その後取次店の方の紹介で、こちらに転職されたのだ。

 猫は家につくというが、チビ営業マンは人につく。たぶんここでは本の雑誌社の本はたいして売れないだろう。でも、好きな書店員さんがいれば訪問するのだ。

 いやもしかしたら“棚についている”といった方がいいのかもしれない。ここの店長さんが作る棚が僕はとても好きなのだ。

 早速棚を徘徊し「良い本揃ってますね」と声をかけると「いやーやっぱり住宅地は難しいよ」とHさん。かつてのお店は、都心の繁華街にあったのだが、売れ方がまったく違うそうなのだ。

「コレって単行本が1冊売れたとするでしょ? 前だったらヨシって感じで補充するんだけど、ここでそれをやると、その後はまったく動かなかったりするんだよね。毎日同じ人が来るお店と、いちげんさんの多いお店はやっぱり違うね。でもさ、たまにごそっと単行本を買っていってくれる人がいたり、この棚全部欲しいっすね、なんて言ってくれる人がいて、まあ顔には出さないけど、うれしいよね」

 これからは雑誌とムックと単行本と文庫も全部一緒に棚に詰め込むお店にしようかな、なんて話されていた。今後の進化が楽しみ。