3月20日(月)
金曜日は、杉江家代々の墓を伊豆から前橋に移すため会社を休む。骨壺7つを車に積んで走らせるという貴重な体験をする。助手席と後部座席で富士山に見とれている父母もいつかこうやって壺のなかにおさまってしまうのかと思うと、ちょっと泣けた。
今日も休んでしまえば5連休だったのだが、本屋大賞の発表を間近に控え、そんなことができるわけがなく、当然出社。9時。
通勤本は最近マイナス傾向にあるため『本の雑誌血風録』椎名誠著(新潮文庫)。再々再々読くらいだろうか? 仕事でつまずいたときは、これと前夜読んだ『本の雑誌風雲録』目黒考二著(角川文庫)に限る。目黒さんが飛び込みで営業し、椎名さんがダメもとで嵐山光三郎さんに原稿依頼や広告営業をしていたのだ。そして多くの助っ人さんに助けられ、今があるのだ。黎明期のこのエネルギー、例え本を通じて触れるだけでも元気になってしまう。
『本の雑誌血風録』を読みつつ、椎名誠ベスト10を考える。『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』『哀愁の町に霧が降るのだ』『風景進化論』『怪しい探検隊北へ』『岳物語』『フグと低気圧』『パタゴニア』『活字のサーカス』『土星を見るひと』『アド・バード』『水域』『武装島田倉庫』『銀座のカラス』『ハマボウフウの花や風』『にっぽん・海風魚旅』シリーズなどなど、あっという間に10を越えてしまった。
夕方、六本木へ。
システム会社B社と本屋大賞やWEB本の雑誌の打ち合わせ。終わったのが7時で、そのまま六本木一丁目まで歩き、南北線に乗って直帰。