3月25日(土) 炎のサッカー日誌 2006.03
我が家の鉄則で、アウェーの試合は年1回というのがある。
これは給料振込の銀行口座の暗証番号は、僕に教えないというのと同じくらい重き鉄則である。しかし去年の年末はいてもたってもいられない状況になり、土下座の末、鉄則を破り、アウェー遠征年2回目の新潟に向かった。
どうにかその後も夫婦関係は続いているが、一触即発、激しい心理戦が続いている。
そんななか今年のアウェーカードをどこで使うか、Jリーグのスケジュールが発表になるとすぐ考え出した。鹿島のもつ煮もウマイし、新潟の酒も飲みたい。ほんとは大分に行って勝利と共に湯布院に浸かりたいと考えているのだが、さすがにそんな金はない。そこそこ遠くて、楽しめる場所。
どうしたもんかと悩んでいたのだが、ここまでの4試合を見て、わかったことがあった。
「こりゃ、強すぎる!! 横浜Fマリノスくらいしか真剣勝負にならんぞ」そして21日の試合の後、あわててチケットを購入したのである。
その読み通り、真剣勝負になったこの日のFマリノス戦。しかし日産スタジアムは、試合前モニターに映るFマリノスの選手が予想したように、浦和サポの赤が半分以上埋め尽くしており、もはやこれは浦和レッズのホームだ。妻よ、ホームだったよ。
試合開始から中盤・サイドで激しいボールの奪い合い、膠着状態が続く。
あまり膠着していると我慢できない男・闘莉王が上がっていっちゃうよと心配したが、その穴は鈴木啓太がしっかり埋めており、ジーコよ、二人セットで日本代表にどうだ? たぶん闘莉王は中田英寿にも思い切り怒鳴りつけると思うぜ。
そのまま前半が終わるのかと思ったところ、我が観戦仲間・オダッチがひと足先に席を離れ、トイレに向かった。男も40歳半ばを過ぎると膀胱が小さくなるのか、45分我慢できないようだ。そのとき突然、我が観戦仲間の鉄則を思い出す。
オダッチがトイレに行くと、浦和にゴールが決まる。
これ本当のことで、ここ数年でオダッチは、トイレのためにゴールを5本くらい見逃しているはずだ。よしっ、今だ浦和レッズ! イケっ!
今回もその鉄則が破られることなく、コーナーキックから山田暢久のゴールで先制点。どよめくスタンド、慌ててチャックをあげながら戻ってくるオダッチ。「入っちゃった?」「そっちはまだ出てますよ」
その後はいつもどおり前がかりになった敵の裏をつき、3対1の勝利。去年までだったらたぶん逆の展開になっていただろうが、いやはや強いのなんの。もはや日本に浦和レッズの敵はいないのではないか。こうなったらチャンピオンズ・リーグに出場せてくれ。
強いぞ!! 浦和! ムフー。