5月22日(月)
通園バスに乗るのを拒む娘を自転車で幼稚園に送ってから出社。
通勤読書は『トーキョー・バビロン』馳星周著(双葉社)。つらいことがあるときは、もっとつらいノワールを読んで、俺もまだマシだなんて感じようと思ったのだが、いやはや「本の雑誌」6月号で大矢博子さんが、1100枚一気読みと書かれた意味がわかるほど、物語に圧倒される。
できることならこういう世界に近付きたくないけれど、なにかの拍子に壁を飛び越えてしまうことはあるだろう。気をつけて生きていこう。
藤沢・戸塚・横浜・川崎と東海道線を旅行するおばちゃんを横目に営業。うーん、せんべいの匂いがたまりませんな。僕もこのまま熱海なんかに逃避しちゃおうかな?なんて想いが一瞬よぎるが、その根性もなく、きっちり営業。
5月は『ハリポタ』だけでなく『えんぴつで奥の細道』伊藤洋監修(ポプラ社)や『食品の裏側―みんな大好きな食品添加物』安部司著(東洋経済新報社)なんてのもかなり売れているようで、なかなか好調の様子。
それにしても伊坂幸太郎さんは売れるようになったなぁと実感する。少し前までは限られた書店さんでベスト10に顔出す程度だったのに、今じゃどこのお店のベスト10を覗いても『陽気なギャングの日常と襲撃』伊坂幸太郎著(祥伝社) が入っているし、そういえば先日他の書店さんで「伊坂さんの単行本は既刊も平積みできるほどしっかり売れますね」なんて話を聞いた。
奥田英朗さんの『町長選挙』(文藝春秋)の売れ方にもビックリしたけど、だいぶ浸透&広がってきたということだろう。こういう作家さんがひとりでも増えることが文芸書アップに繋がっていくのだ。
最後に立ち寄った書店さんで、お互い共通の趣味(話題)があることが判明し、思わず興奮。おまけにその話題の面白そうな本も紹介していただき、いやはや幸せだ。
そういえば先日仲の良い書店員さんたちと酒を飲んだときに「杉江さんみたいなポジティブ・シンキングを見習わないと」と言われ、ちょっと違和感を感じていたのだが、なんとなくそういわれる理由がわかった。
何せ僕のようなチビ会社の営業マンは基本が「ダメもと」なので、ちょっとでも物事を良いように解釈しないと、歩き続けることが不可能なのだ。だからこそこうやって会話が出来ただけでも喜び、次は…なんてポジティブに考えるのであろう。ある種、職業病かもしれないな。