WEB本の雑誌

7月11日(火)その2

9時30分出社。

昨夜遅くまで苦労したのだが、結局自分のPCとスキャナーがうまく繋げず、取込みたかった既刊書の表紙画像は藤原のPCでスキャンすることに。

実は先日アマゾンの販売データを集計していたら、どうもリアルと違う売れ行きを示す本があって、何でだろうと自分なりに推考したのだ。でその回答はアマゾンのサイトに表紙画像が載っていないから。これでは売れんだろう。

というわけであわてて自社本のアマゾン全データをチェックし、表紙画像の掲載されていない書籍をピックアップ。それを昨夜から本日にかけて取り込んでいるのだ。ああ、在庫のない本までスキャンする必要はないか…。

11時。スキャン終了。アマゾンの画像受付部(?)に送信。2,3日後には小社出版物のほぼ全ての表紙画像がきちんと載るかな…なんて思っていたら、ときわ書房聖蹟桜ヶ丘店の高頭さんイチオシの「スコットくん」にも表紙画像が付いてないではないか。余計なお世話だけど、中公さんもスキャンしましょう。

そのスコット君を売り出すために有志書店員が集まったのがチーム・スコット(http://www.chuko.co.jp/bunko/scott/)だとか。スコットファン及びフジモトマサルさんファンの書店員さん、ぜひご参加ください。

酒飲み書店員幹事長の松戸良文堂の高坂さんから電話。
その集まりで大推薦している『ワセダ三畳青春記』(http://www.webdoku.jp/event/sakenomi.htm)に、あろうことか集英社さんが「酒飲み書店員推薦帯」を付けると言い出し、その校正。

僕以外全部書店員さんなので、僕のコメントがない方がいいでしょ、取っちゃってくださいと伝えておいたのだが「それは出来ません」とあえなく却下。じゃあせめて「本の雑誌社 炎の営業 杉江」と書かれている「炎の営業」だけでも恥ずかしいので取ってくれませんか?とお願いするが、それも「面白くないじゃん」と却下。高坂さん、たぶん子供の頃からいじめっ子だったのではないか。

昼飯は隣のファミマでフレッシュサラダとカレーパンとおにぎり1ヶ。
禁煙が成功(2年2ヵ月!!)したので、今度は禁カップ面&野菜食える男になろうと挑戦中。

午後から営業。下北沢と新宿半分。娘に頼まれて世話しているたまごっちが生まれたばかりでうるさいのなんの。ウンコばっかりしてんじゃねーぞ。

新宿のブックファーストルミネ1店で面白いフェアを発見。
題して「暁の女社長」フェア。いわゆる女性社長の本を集めたフェアなのだが、このタイトル良いよなぁ。このお店でこのフェアの前までやっていたサッカー本も素晴らしい品揃えで、フェア入れ替えが毎度楽しみ。

なんて感心しつつ紀伊國屋新宿南店に向かったところ、3F入り口付近で行われている「歴史・時代小説フェア 小説で楽しむ日本の歴史」(http://www.kinokuniya.co.jp/01f/event/event.htm#minami_fair1)フェアに腰を抜かす。なんとなんとこの時代小説のフェアは、ただたんに時代小説を作家別で並べたのではなく、そのなかに描かれている出来事・主人公などの時代ごとに並べているのだ! だから同じ出来事をいろんな作家が書かれていたり、あるいはその流れ自体も分かるので、なるほどなるほどなんてこの棚を眺めているだけで勉強になる。素晴らしい、素晴らしすぎる。これそのままブックガイドとしても出版できるのではないか?

あわてて顔見知りの書店員さんに話を伺うとやはり相当好き者が企画し、展開しているとか。
「フェア入れ替えのときは、歴史好きの男性スタッフが集まり、ああでもないこうでもないとうれしそうに話してましたよ。始まってからも巻数ものなどの欠本が出ないようしっかり補充するよう心がけてます」

うー、これをこのままフェアだけで終わらすのはあまりに勿体ないのではないか。ぜひこういう棚を常設していただくか、あるいは紀伊國屋書店各支店巡業するというのはどうだろう。