WEB本の雑誌

7月13日(木)

 昨夜は出版業界サッカーバカ飲み会に参加。終電ギリギリまでジーコと川淵の悪口を言い合い、まったく客観性のない今後のJの予想をし合う。出版社と書店が集まれば、どんなに遊びといっても仕事の話が出るもんだけど、この飲み会だけは100%サッカーのみの話で盛り上がる。本日も3時間半、すべてがサッカー話。いやはや正真正銘楽しい飲み会。持つべきモノは友である。

 しかしその盛り上がりの最中に、ジュビロサポのS出版社Nさんに真顔で言われた一言が気になる。

「杉江さんってほんと不思議ですよね。ここでのその顔と本屋大賞とかの顔、180度違いますもんね」

 ムムム。

 通勤読書はサッカー流れで『サッカーボーイズ―再会のグラウンド』はらだみずき著(カンゼン)。よもや僕にとっては白水社及びNHK出版と並び良質なサッカー本を出す出版社と認識しているカンゼンが出したサッカー小説。

 どこにでもある少年サッカーチームの1年を描いているのだが、所属していた中学校のサッカー部をまざまざと思い出す。足は速いが3年間オフサイドを理解できなかったテッパン、ダジャレのような名前のタカハシタカシ、そして大宮アルディージャになる寸前までNTT関東でサッカーをやっていたフミドン。みんな元気にサッカーやってるかな? もしかして下手くそだった僕の方が続けていたりして。

 しかしチームというのはこの『サッカーボーイズ』で描かれてように、凸凹で、身勝手で、ムカツク奴がいて、でも勝つために突然まとまったりするんだよね。ドイツW杯に出場した日本代表選手に読んで欲しい1冊。

 朝、起きたときは飲み過ぎでフラフラだったが、外に出たら太陽光線にクラックラッ。
 アヂー。もはや東京は人の住むところではないだろう。いや間違いなく営業マンが活動できる場所ではないだろう。とはいっても売上は必要だから、僕たち営業マンは、追い出されるように外に出る。

 日陰を探しながら、なるべく自動ドアを開けつつ、書店さんに向かう。
 書店さんに辿り着けば、ライフマークがひとつ回復。担当者さんに会う前に、一番クーラーの効いていそうな場所を探す。そしてライフマーク全快になったら担当者さんに声をかける。できるだけ長くお店にいられるようにしたいけれど、それは仕事の邪魔でしかないので、いつもどおり仕事が終わったらお店を出る。ああ、そこは地獄の亜熱帯。また次のお店に向かうために、日陰を探し…の繰り返しだ。

 田町のT書店さんでは、同じくサッカーバカのKさんが休憩中だったので、その休憩先まで押しかけW杯の話で盛り上がる。次に訪問した品川のA書店さんでもちょうど休憩に出るところだったサッカーバカのMさんとサッカー話で盛り上がる。

 結局、僕はサッカーの話題しか出来ないってことだな。