WEB本の雑誌

10月24日(火)

 通勤読書は『脇役 慶次郎覚書』北原亞以子(新潮文庫)。

 「慶次郎縁側日記」シリーズの脇役を主役に持ってきた本書だが、ただでさえキャラクターのしっかりした脇役たちのその奥にこんなドラマがあったなんて。これを読んでから全編読み直したら、読み方が変わるかも。僕は佐七に惚れ直してしまった。

 午前中、昨日の続きで神保町。品出し、検品しているこの時間はいつも以上に気を遣う。しかも勝手の違う実用書や文庫売り場を営業するので、胃がキュッとなる。

 そんななかS書店の実用書担当Kさんに『二人目の出産』の営業をしていたら「あっ11月3日が良いお産の日だそうで、それにあわせて出産育児本のフェアを組んでいたのでちょうど良かったです」なんて教えていただく。そうか11月3日はイイオサンの日なのか…。

 昼飯は、いもやのとんかつ。相棒とおるにメール。まいうー。

 午後からは池袋へ移動。話には聞いていたのだが池袋の新栄堂さんが本当に閉まっていて、ショックを受ける。つい最近まであんなに活気があったのに。お世話になっていたYさんやSさんはどうしているのだろうか…。

 ジュンク堂、リブロ、旭屋さんと営業。旭屋さんでは、安田ママさんの同僚Dさんが異動で着任されていてビックリ。担当違いなのだが『二人目の出産』をお願いする。
 
 それらのどのお店でも『一瞬の風になれ 3』を探したのだが、まだ売り場に着いていないとのことで(たぶん検品中だった)残念無念と肩を落とす。

 そして夕方、会社に戻る間際に覗いた新宿K書店本店にて発見! おっ、結構分厚いじゃないか。即購入。お店を出て輪ゴムを外し、ページを開く。地下道から京王線ホーム、車中、10号通りと二宮金次郎となって読み進む。もはや仕事どころではない。読書休暇を申請だ…と思ったが、我が机の上に仕事の山。新二よ、連よ、待っておれ。

 仕事を終え、帰宅。
 とにかく子供を寝かせなくては読書は出来ない。娘と息子を引き連れ寝室へ。ネンネーヤコローリーヤ。

 すわっ。何だ妙に明るいではないか? 鳥が鳴いているではないか? うわー、やっちまった…。子供を寝かしつけているうちに自分も寝てしまい、もう朝だ。嗚呼。