WEB本の雑誌

12月7日(木)

 若干体調が戻ってきたので営業活動再開。

 とある書店さんを訪問し、ひとまず店長さんに販促グッズ(『二人目の出産』のPOP王POPとベスト10のポスター)を渡し、さあ、これからお話を、と思ったところに別の出版社の営業マンがやって来た。

 僕の考えるこういうときの営業マンのマナーは、前の営業マンが終わるまで棚をチェックしたり、お店を見たり、あるいは同駅別書店へ先にいったり、ただただ待つというものなのだが、そのおじさんと青年のふたり組の営業マンは、僕と店長さんが話そうと思っていたその間に顔を出し、「○○出版です。どうもぉ!」なんて大声で割り込みしてきやがった。

 オイッ!と思ったがまさか店頭でケンカするわけにはいかないし、そもそもこれから僕と店長さんが話そうとしていたことは直接仕事に関係するかどうかもわからない、まあ言ってみれば雑談だから、我を通すほどでもないか。

 でもでも僕は基本的に一ヶ月に一度しか同一店舗を廻れないから、この店長さんとお話するのは1ヵ月ぶりで、今日を逃したら次は1ヵ月後ということだ。しかし哀しいかな、世の中は声がでかくて、推しの強い人が勝つというのは鉄則で、基本的に営業マンなんてそんな人じゃなきゃつとまらなくて、僕なんか亜流も亜流だから押し出されてしまうのだ。

 せめて店長さんが、その営業マンに声をかけられ嫌そうな顔をし、僕に向かって名残惜しそうな表情を向けてくれたことを胸にしてお店を後にする。来月は邪魔されませんように…。