WEB本の雑誌

12月8日(金)

 通勤読書は『楊家将』の待望の続編となる『血涙 新 楊家将』北方謙三著(PHP研究所)。冒頭から遼軍の調練と野営シーンで一気に北方中国ものワールドに引き込まれる。週末はこれで幸せなときが過ごせるだろう。

 体調は90%まで回復。池袋を営業するが、ジュンク堂書店池袋本店さんは多くの店員さんが盛岡店の開店準備で出張中。長い人は3週間ちかくいっているようで、いやはや大変だ。そんな事情を話しているコミック担当のHさんも昨日まで棚詰めの手伝いに行っており、本日は戻って来てすぐ棚卸しの作業に、この後は新潟店の出店準備とまだまだひと息どころかため息もついている暇もなさそう。

 次のお店リブロさんを訪問するがこちらも営業時間が10時まで延長となり、矢部さんは朝から晩までいざるえず、帰りは連日終電だとか。うーむ。書店員さんの疲労というか過労はもはや限界点をとっくに通り越しているのではないか。矢部さん曰く「新刊とか見るのが好きだからついつい楽しんじゃうけど、本が読めなくなるのがつらいよ」とのことで、そういえば本日送られてきた出版業界誌『新文化』の書店員コラム「レジから激」は感涙ものだ。

 「好きだから書店員辞めました」先日まで書店名がその書店員さんの脇に刷られていたのに、肩書きが元・書店員になっているではないか。日本中にこういう気持ちの書店員さん及び弱小出版関係者は大勢いるだろう、って当HPの横丁カフェだって、加賀谷さん(お店が閉店・涙)、長嶋さん(退職)で驚いていたら、今度は高村さんが今月いっぱいで退職との連絡が入り、深く考えさせられているところ。

 出版社やその他メディアよ!
 書店員、書店員、なんて騒いでいるけど、これが書店員さんの現状なんだよーー!!