コラム / 高橋良平

ポケミス狩り その18
「好評の新作の巻」


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(左)装幀・上村経一、(右)カバー・河村要助

〈ある日、ぼくは仕上げたばかりの翻訳の原稿を早川書房の編集室に届けた。当時の早川書房の編集室は、いま思いだしてもずいぶん興味深い場所だった。田村隆一が編集長だった時期で、あとで作家になった福島正実、都筑道夫、生島治郎、それに女流劇作家の早坂久子たちが編集者だったし、この編集室に行けば、当時、ミステリーの翻訳を手がけていた一流の訳者たち、田中融二、田中小実昌、井上一夫、詩人の北村太郎や中桐雅夫といった人たちに逢えるのだった。自殺した批評家、服部達をぼくが知ったのも、この編集室だった。とにかく活気があふれていた。
 私はミステリーの訳者になるつもりはなかった。しかし、生活のために翻訳をつづけて行かなければならなかったので、一つの仕事が終ってしまうと、そのつぎの仕事をもらうまでが不安だった。不況の時期だった。
 ぼくが原稿をわたすと、田村隆一が手もとに積みあげてある原書の、いちばん上の一冊をとりあげて、
「中田君、こんどこれをやってみてください」といった。
「どういう小説です?」
 ぼくは、田村隆一が無造作にわたしてよこした原書をうけとりながら訊いた。
「まだ読んでないけど、きみ、読んでみてくれないか。いいものだという評判なんだ」
 詩人の田村隆一は、ぼくが一つの仕事を終ったあと、すぐつぎの仕事にとりかからなければならない状態でいることを察していたのだった。ぼくは、こうした何気ないかたちでしめされる彼の好意がうれしかった。
 これがアイラ・レヴィンの『死の接吻』だった。〉


 ......と、訳者の中田耕治さんは、ハヤカワ・ミステリ文庫版『死の接吻』(1976年4月初版)----ぼくが書き写したのは、古本屋の百円均一棚から抜いた同文庫の25刷(1997年7月)----の「訳者あとがき」をこう書きはじめている。(ただし、ポケミス版『死の接吻』の刊行は1955年の6月で、翌年の夏創刊の〈EQMM〉の編集長、編集部員として都筑さんと生島さんは早川書房に入社するのだから、中田さんが『死の接吻』の原書をわたされる時点で、ふたりが福島さんと机をならべていたはずは、ない......と、つい、水をさすようなツッコミをいれるのは、ちょっと意地悪かもしれないけれど)

 1954年6月にポケミスで出たドロシー・S・デイヴィス『優しき殺人者』の解説で、江戸川乱歩さんは、同年に〈毎日新聞〉に書いた「最近の欧米探偵小説」の一節を引用し、〈昨年から今年のはじめにかけて出版された英米長篇の特徴あるものの一部〉として、ガイ・カリンフォード『死後の推理』(邦題『死後』)、『優しき殺人者』、ジュリアン・シモンズ『割れた銅貨』(未訳)、アンドリュー・ガーヴ『カックー線事件』、そして『死の接吻』を挙げ、解説の"余録"にこう記している。


〈「死の接吻」は昨年度現われた若い新人のヒット作で、この四月に贈呈式があったアメリカ探偵作家クラブ賞を取った昨年度第一の問題作であるが、読んでみると、(中略)やはり近年流行の心理スリラーに属する作風である。文章はいいし、最後の激情の場面などは息もつかせぬ緊張した達文だが、なんとなく稚気を感じる。全体としても、非情のアプレ青年を扱っている点は面白いけれども、なにか不自然で、拵えものの感じを忘れさせるまでには行っていない。ハヤカワ・ミステリーに入れてよいかどうか躊躇している〉


 この解説の1年後に『死の接吻』が翻訳されるが、解説は乱歩さんではない。解説「アイラ・レヴィンについて」の筆者は"J"氏こと編集部の田中潤司氏である。
 なぜか----
 1954年12月刊のガーヴ『カックー線事件』の巻末に、乱歩さんは「今後の編纂方針と解説文執筆者の交代について」という、一種の弁明を書いている。


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装幀・中村良夫

〈今年九月(ママ)の還暦以来、私は二三続きものの小説を書きはじめたし、その他の事柄でも身辺甚だ多事となり、解説文執筆者として、矢つぎばやに刊行せられるこの叢書の速度には、ついて行けなくなつた。この叢書はすでに六十数冊発売せられ、広く世間にも認められ、大いに好評であり、売行きもよろしいことは、私として欣快なのだが、そのために読者からの督促もはげしく、刊行速度が早くなり、一ケ月に七八冊も出るとなると、解説者は悲鳴をあげざるを得ないのである。
 この叢書が創刊された当初は、それまでの六七年間に読みためてあつた新らしい英米作品のうちから、是非飜訳してほしいものが数十冊あり、選書の困難を感じることは殆んどなく、解説文も容易に書けたのだが、そういうストックがなくなってしまうと、第一、原作の選定が非常な重荷となる。ブック・レビューなどで目星をつけて、原作を取りよせても、初期の選定の標準から云えば、十冊に一冊ぐらいしか推薦作がないわけで、実際飜訳される十倍の本を絶え間なく読んでいるということは、やすやすとできる仕事ではない。冒頭に記したような事情もあつて、私はこの任に堪え得なくなつたのである。
 さし当つて、私に代つてこの仕事を引きうけてくれる人がないとすれば、ここで方針をたてなおさなければならない。そこで、早川書房とも相談して、一応次のような編纂方針を定めた。
 クリスティー、クロフツ、ヴァン・ダイン、クイーン、カーその他日本の読者になじみの深い作家のものは、既訳の代表作を、適時この叢書に編入して行くこと、クリスティー、クイーン、カーなどは、訳し残されている全作品を飜訳して、後にはクリスティー全集、クイーン全集などと、目星しい作家の全作品がまとまるようにすること、ガードナーなども別の意味でもつと飜訳すること、古いところではチェスタートンのブラウンものを全部飜訳するなど、あぶなげのないものに半ば以上の冊数をさき、そのあいだに、植草甚一君や飜訳家諸氏の推薦された作品、英米の書評誌で或る程度以上好評の新作などをまじえて行くことにしたいと思う。新作家の作品にそうそう優れたものがあるわけではないから、やはり古くからの作家のものが半ば以上を占めるのはやむを得ないことである。
 解説文については、冒頭に述べたように私に時間がなくなつたことと、読みためてあつたものが尽きたことなどから、私には毎巻解説文を書く余力がなくなつたので、私のことさら推称したい原作などについては執筆することがあるにしても、一般には、早川書房編集部に「二十世紀著述家辞典」その他、私の虎の巻としている参考書類や、英米の探偵小説書評誌を備え、多くの場合は、これらの資料をその巻の飜訳者に提供して、それに飜訳者自身の原作評などをまじえて執筆していただくこととし、止むを得ない場合だけ、編集部員が執筆し、私がこれに目を通すということにしたいと思う。
 今後、この叢書と私の関係は以上のように変るわけである。しかし、やはり私は編集部と密接な連絡をとり原作選定についても、解説文の書き方についても、私の意見は出すつもりだから、まあ相談役というような立場だが、相談役ではおかしいから、よくある慣例に従つて、監修という名目にしてくれと懇望されたので、一応そういうことになるだろうと思う。読者のご諒恕を乞う次第である。(昭和二十九年十二月記)〉


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(左)装幀・上村経一、(右)装幀・勝呂忠

 ----というわけで、[世界探偵小説全集 A HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOK]の裏表紙の謳い文句は、その前月刊行のレイモンド・ポストゲートの『十二人の評決』(〈別冊宝石〉17号[1952年4月]に掲載された黒沼健訳の流用で、"既訳の代表作")まであった"江戸川亂歩 全巻解説"から、"江戸川亂歩 監修"と変わり、この『カックー線事件』の解説、「アンドリュー・ガーヴについて」の執筆者も、文末に"編集部"と記されているだけである。

 解説者の交代では、たとえば、ニューヨークの古書業界を舞台に古書商が探偵役をするマルコ・ペイジ(本名ハリー・カーニッツ)『古書殺人事件』(1938年作)は訳者の中桐雅夫氏が、戦前から続く盲人探偵ダンカン・マクレーン物で倒叙ミステリ・タイプのベイナード・ケンドリック『指はよく見る』(1945年作)は"編集部 田中潤司"が、ケイリー・グラント、グレース・ケリー主演、アルフレッド・ヒッチコック監督の映画化(裏表紙にスチル写真2点あり)がきっかけで訳され、映画の邦題を借用したデヴィッド・ドッヂ『泥棒成金』(1952年作)は訳者の田中融二氏が、解説やあとがきを執筆している。

 そして、〈英米の書評誌で或る程度以上好評の新作〉という新たな選定基準で翻訳出版されたのが、『カックー線事件』や『死の接吻』である。

 アンドリュー・ガーヴ初登場作の『カックー線事件』は、〈心理的サスペンス小説の多い現在には珍らしい本格探偵小説〉として売り出されて好評を博すが、決定打となったのは、しばらく間があいて紹介された翻訳2作目、57年2月刊のガーヴのデビュー作『ヒルダよ眠れ』(福島正実訳)であった。以後、ガーヴ作品は着実に訳されてゆく。

 57年7月に『道の果て』(北村太郎訳)、58年4月に『メグストン計画』(福島正実訳)と重ねたところで、〈EQMM〉に「深夜の散歩」を連載中の福永武彦氏は、第4回「メグストン島の方へ」(58年10月号)でガーヴ作品をとりあげ、〈サスペンスを帯びた展開の面白さで読ませる探偵小説であり、僕に言わせれば名探偵システムではなく、被害者システムである〉と、ガーヴの作風を喝破する。

 59年3月に、『ギャラウェイ事件』(福島正実訳)と『新聞社殺人事件』(中桐雅夫訳)の2冊が訳出されると、〈宝石〉59年1月号から「みすてり・がいど」(『地獄の読書録』所収)の連載をはじめた中原弓彦(小林信彦)氏は、5月号でこの2冊をとりあげ、〈人物描写の重厚さ、犯人の動機の心理的ほり下げ、そしてラストの意外性、と、どこをとっても、この作家のなみ外れた手腕がよみとれる筈です。/「カックー線」、「ヒルダ」、「道の果て」、「メグストン計画」、「ギャラウェイ事件」と読んできた筆者は、このガーヴこそ新しい時代のミステリのチャンピオンとの感を深めました。必ず冒険小説的部分をつけ加えるのも、イギリス人らしくてほほえましいものです〉と絶賛。

 それ以降、59年12月『死と空と』(福島正実訳)、60年3月『サムスン島の謎』(同氏訳)、同年12月『黄金の褒賞』(同氏訳)、61年5月『レアンダの英雄』(神谷芙佐訳)とポール・ソマーズ名義の『震える山』(中桐雅夫訳)、同年10月『地下洞』(宇野輝夫訳)、63年5月『遠い砂』(福島正実訳)、64年5月『兵士の館』(深町眞理子訳)、同年7月『囚人の友』(小倉多加志訳)、同年9月『落ちた仮面』(川村哲郎訳)、同年10月『罠』(小倉多加志訳)、65年12月『暗い燈台』(小倉多加志訳)と次々に訳され、いわばポケミスの"顔"のひとりになるのだが、なぜか、ここで打ち止め。その時点で、原書の既刊がほぼ全作が訳されたとはいえ、ガーヴの新作発表は続いていたのだが......"007"映画が火を付けた空前のスパイ小説ブームで、割りを食ったように思える。

 その後、1971年10月に、創元推理文庫からサスペンスフルな冒険小説『諜報作戦/D13峰登頂』(69年作・永井淳訳)が出て評判になったものの、各社、ほかの未訳作品に触手をのばすまでには到らなかった。

 さて、冒頭に引用した中田さんの「訳者あとがき」は、〈この『死の接吻』は、戦後のミステリーのベスト・テンに確実に入るだろう。ぼくは、この作品を訳したことを大きなよろこびとしている。そして、田村隆一や長島良三、今度の文庫化にあたって努力してくれた菅野圀彦たちに感謝したい。書きたかったのは、これらの数行だ。書きとめておく必要があるのは、実際、わずか数行のことに過ぎない。いままで長ったらしく資料を引用してきたのも、そのわずかなことばでいいつくせる、しかし、ぼくのレヴィンに対する敬意とぼく自身と時代に対するなつかしさを正確に記述したかったために過ぎない〉と結ばれる。

 ポケミス版『死の接吻』の解説が、1967年8月刊の4版で代わった。「ミステリ史上に燦然と輝く傑作」と題した解説(執筆者は"H"氏)は、こんな書き出しだ。


〈今年一九六七年の春、アイラ・レヴィンは、二作目の長篇"Rosemary's Baby "をランダム・ハウス社から出した。発行直後、各方面から絶賛を浴び、はやくもベストセラーの上位にランクされている。邦訳はすでに、ハヤカワ・ノヴェルズから『ローズマリーの赤ちゃん』という題名で発行ずみだが、期待にたがわず、日本でも好調なすべりだしを見せている〉


 ご存じのように、『ローズマリーの赤ちゃん』は68年、ミア・ファロー主演、ロマン・ポランスキー監督で映画化されて世界的大ヒットし、オカルト映画ブームの先駆けとなる。その後のレヴィンは、『この完全なる時代』(70年作・篠原慎訳・角川書店)、2度の映画化とTV化された『ステップフォードの妻たち』(72年作・平尾圭吾訳・早川書房)、ローレンス・オリヴィエ、グレゴリー・ペック主演、フランクリン・J・シャフナー監督で映画化された『ブラジルから来た少年』(76年作・小倉多加志訳・同社)とSFに接近したのち、しばし沈黙し、シャロン・ストーン主演、フィリップ・ノイス監督で映画化されたサイコ・サスペンスの『硝子の塔』(91年作・中田耕治訳・扶桑社)、そして『ローズマリーの息子』(97年・黒原敏行訳・早川書房)を残している。

 レヴィンが寡作だったのは、23歳でものしたデビュー作の『死の接吻』以後、ブロードウェイの劇作家として活躍してきたからであり、78年に初演されてロングランし、MWA賞も受賞した"Deathtrap "は、マイケル・ケイン、クリストファー・リーヴ、ダイアン・キャノン主演、ジェイ・ブレッソン・アレン脚色、シドニー・ルメット監督で『デストラップ・死の罠』(82年)として映画化されている。----日本では劇場未公開だが、ぼくは機会があって米軍施設だった山王ホテルの地階ホールにて1ドルで観ることができた。DVDが出ているから、未見のミステリ・ファンには必見といっておこう。

 さてさて、レヴィンの『死の接吻』は、ガーヴの『ヒルダよ眠れ』、ニコラス・ブレイクの『野獣死すべし』の3作合わせて早川書房版[世界ミステリ全集]の第8巻に収録され、2018年1月の「ハヤカワ文庫解説目録」のリストによれば、いまもハヤカワ・ミステリ文庫である。一方のガーヴ作品は、『ヒルダよ眠れ』『遠い砂』『カックー線事件』が文庫化されたが、上記「解説目録」には、宇佐川晶子氏による新訳決定版『ヒルダよ眠れ』が残っているのみだ。しかし、既訳のガーヴ作品はほぼハズレなく、探してでも一読をお薦めしておきたい。

1960(昭和35)年・上半期[奥付準拠・発行順リスト]
  1月10日(HPB 531)『通り魔』E・マクベイン(田中小実昌訳)
  1月25日(HPB 536)『騎士の盃』C・ディクスン(村崎敏郎訳)
  1月31日(HPB 528)『空高く』M・ギルバート(中川竜一訳)
  1月31日(HPB 535)『落着かぬ赤毛』E・S・ガードナー(尾坂力訳)
  1月31日(HPB 537)『検事円を描く』E・S・ガードナー(中桐雅夫訳)
  1月31日(HPB 540)『麻薬密売人』E・マクベイン(中田耕治訳)
  2月15日(HPB 538)『ハートの刺青』E・マクベイン(高橋泰邦訳)
  2月15日(HPB 539)『そそっかしい小猫』E・S・ガードナー(砧一郎訳)
  2月15日(HPB 542)『被害者の顔』E・マクベイン(加島祥造訳)
  2月28日(HPB 546)『無実はさいなむ』A・クリスティー(小笠原豊樹訳)
  2月29日(HPB 543)『血ぬられた報酬』N・ブレイク(小倉多加志訳)
  2月29日(HPB 544)『ジェゼベルの死』C・ブランド(恩地三保子訳)
  2月29日(HPB 545)『コール・ガール』C・ブラウン(野中重雄訳)
  3月15日(HPB 547)『検事燭をかかぐ』E・S・ガードナー(稲葉由紀訳)
  3月15日(HPB 549)『クイーン検察局』E・クイーン(青田勝訳)
  3月31日(HPB 550)『デルチェフ裁判』E・アンブラー(森郁夫訳)
  3月31日(HPB 551)『レディ・キラー』E・マクベイン(田中小実昌訳)
  3月31日(HPB 552)『サムスン島の謎』A・ガーヴ(福島正実訳)
  3月31日(HPB 553)『長い脚のモデル』E・S・ガードナー(田中融二訳)
  4月15日(HPB 541)『法の悲劇』C・ヘアー(宇野利泰訳)
  4月15日(HPB 556)『うまい汁』A・A・フェア(田中小実昌訳)
  4月30日(HPB 548)『殺しの報酬』E・マクベイン(井上一夫訳)
  4月30日(HPB 555)『おしどり探偵』A・クリスティー(橋本福夫訳)
  4月30日(HPB 558)『メリー・ウィドウの航海』N・ブレイク(中村能三訳)
  4月30日(HPB 559)『気ちがい〔サイコ〕)』R・ブロック(福島正実訳)
  5月31日(HPB 554)『火よ燃えろ!』J・ディクスン・カー(村崎敏郎訳)
  5月31日(HPB 562)『腰ぬけ連盟』R・スタウト(佐倉潤吾訳)
  5月31日(HPB 563)『検事鵞鳥を料理する』E・S・ガードナー(中桐雅夫訳)
  6月10日(HPB 560)『ハイチムニー荘の醜聞』J・D・カー(村崎敏郎訳)
  6月15日(HPB 564)『梟はまばたきしない』A・A・フェア(田中小実昌訳)
  6月30日(HPB 557)『変死体』C・ブラウン(森郁夫訳)
  6月30日(HPB 565)『素晴らしき犯罪』C・ライス(長谷川修二訳)
  6月30日(HPB 566)『あるスパイの墓碑銘』E・アンブラー(北村太郎訳)

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