●担当者●勝木書店本店 樋口麻衣

2019年4月25日更新

『漁港の肉子ちゃん』西加奈子

 私がこの横丁カフェで本をご紹介させていただくのも、今回で最後になりました。大好きな本をたくさん並べて、どの本を選ぼうか迷っていたら、本から「私を選んでくれたらええんやでっ!」という主人公の強烈な声が... 記事を見る »
2019年3月28日更新

『負けるな、届け!』こかじさら

「元気が出る小説」とか「勇気をもらえる小説」ってたくさんあると思いますが、こんなに心の奥から力が湧き上がってくるような小説、初めて読みました。それが、今回ご紹介する小説『負けるな、届け!』(こかじさら... 記事を見る »
2019年2月28日更新

『魔眼の匣の殺人』今村昌弘

 デビュー作にして前代未聞のミステリランキング3冠達成、ミステリ界の話題をさらった『屍人荘の殺人』。このたび、待望の続編『魔眼の匣の殺人』が発売されました!!  今作の舞台となる「魔眼の匣」は、『屍人... 記事を見る »
2019年1月17日更新

『そして、バトンは渡された』瀬尾まいこ

 読みながら幸せな気分になる、読んだ後幸せな気持ちで満たされる、そういう小説を読んだ経験はたくさんあります。でも、読んだ後、日にちが経っても、その幸せがずっと続いていて、思わず笑顔になってしまうような... 記事を見る »
2018年12月27日更新

『14歳、明日の時間割』鈴木るりか

「現役中学生作家」と言われれば、中学生がどんな小説を書くのか気になって、読んでみたくなりますよね? そんなわけで、現役中学生作家・鈴木るりかさんのデビュー作『さよなら、田中さん』を完全に興味本位で読ん... 記事を見る »
2018年11月22日更新

『童の神』今村翔吾

 自分のプロフィールの欄に、「歴史・時代小説はちょっと苦手」と書いていますが、今回ご紹介するのは歴史エンタテインメント小説です。当店で開催したイベントに、作者の今村翔吾さんが参加してくださり、まるで小... 記事を見る »
2018年10月25日更新

『青少年のための小説入門』久保寺健彦

 心からおもしろいと思える小説と出会ったとき、私は文庫と文芸書の担当の書店員なので、その小説を店頭であの手この手で売ろうとすることができます。おもしろい!伝えたい!売りたい!という、すごくワクワクした... 記事を見る »
2018年9月27日更新

『はれときどきぶた』矢玉四郎

 子どもの頃に読んで、大人になった今でも忘れられない本ってありますか?  私には、子どもの頃に読んで衝撃をうけた本があって、今でもその本のことが忘れられません。その本と出合ったとき、子どもながらに「そ... 記事を見る »
2018年8月23日更新

『本所おけら長屋』畠山健二

 書店員になってよかったと思うことのひとつに、自分では選ばないジャンルの本を読む機会が増えたということがあります。出版社や著者の方とご縁があって、何気なく読んだ本がおもしろくて、きっかけがなければ読ん... 記事を見る »
2018年7月26日更新

『にょっ記』穂村弘

 どんなに疲れていても、元気がなくても、「あぁ本が読みたい」と思ってしまいます。それどころか、本を読んで元気を回復しようとしてしまうくらいには本が好きです。本を読まずにゆっくり休むのもいいですが、本を... 記事を見る »
2018年6月28日更新

『じっと手を見る』窪美澄

 小説を読んで、本に包み込まれるような力を感じ、「本が生きている」という感覚になることがあります。窪美澄さんの『じっと手を見る』(幻冬舎)も、私にとってはまさにそんな作品でした。 富士山を望む町で暮ら... 記事を見る »
2018年5月31日更新

『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』佐々木健一

 見坊豪紀(けんぼうひでとし=ケンボー先生)と山田忠雄(=山田先生)。  二人は東大の同級生であり、一冊の辞書「明解国語辞典」をともに作っていました。1943年に刊行された「明解国語辞典」は、引きやす... 記事を見る »
勝木書店本店 樋口麻衣
勝木書店本店 樋口麻衣
1982年生まれ。文庫・文芸書担当。本を売ることが難しくて、楽しくて、夢中になっているうちに、気がつけばこの歳になっていました。わりと何でも読みますが、歴史・時代小説はちょっと苦手。趣味は散歩。特技は想像を膨らませること。おとなしいですが、本のことになるとよく喋ります。福井に来られる機会がありましたら、お店を見に来ていただけると嬉しいです。