本の雑誌2015年7月青天霹靂かち割り号　No.385 - 今月の本の雑誌

取次搬入：2015年6月10日
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　町の本屋といえば、本が売れないとか閉店したとかいったネガな話題ばかりがメディアを賑わしているが、どっこい本屋の現状はそれだけではない。では、いま本屋はどこへ向かっているのか。というわけで本の雑誌７月号の特集は「これからの『本屋』の話をしよう！」。おじさん二人組が本屋の明日を考える尾道福山巡礼から、海文堂の消えた街・神戸元町の探訪ルポにフリーランス書店員宣言、そして大阪スタンダードブックストア代表・中川和彦氏のインタビューに東京のニューウェーブ書店店長座談会、さらに坂本両馬の「現代本屋フトコロ事情」に忍書房・大井潤太郎の「僕が書店を続けるわけ」まで、愛と凶器の30ページ！　おっと、忘れちゃいけない、読者アンケート「おらが町の自慢の本屋！」もあるぞの大特集なのだあ！

　新刊めったくたガイドは、酒井貞道が二つの視点が交錯する『氷雪のマンハント』に◎を打てば、倉本さおりはトレヴェニアンが綴るクレイジーな追憶の日々にお見事！　大森望がケン・リュウの傑作短編集『紙の動物園』に堂々の五つ星を打てば、円堂都司昭は古野まほろ『身元不明』の未来図にワクワク！　沢田史郎が推理合戦から火星人まで、炸裂する若者エネルギーにぶっ飛べば、堀部篤史は"常軌を逸した場所"を集めた『オフ・ザ・マップ』にイマジン？　そして北上次郎は杉山隆男の私小説を小さな声でお勧めだ。さあ、どうして大声で絶賛できないのか。54ページを読んで確認しよう！

　そして今月は春日太一が原作に登場しない『鬼平』の名台詞を引っさげて初登場！　さらに『ヘンな論文』のサンキュータツオがヘンな論文のあれこれを一挙公開すれば、吉田豪が岡山の夢の楽園「万歩書店」の思い出を激白！と初登場組が大暴れ。服部文祥のサバイバルな書物が連載第２回で早くも『極北』なら、平松洋子のそばですよは連載第２回でお江戸日本橋の名作そばにチャレンジだ。吉田伸子の「食えばわかる！」は香ばしさ満点の鯛の潮汁なら、お楽しみ読み物作家ガイドは古幡瑞穂が読むとお腹が空く北森鴻の10冊を紹介で、おお、腹が減ってはキャンドル潤（？）。梅雨の最中も立ち食いそばでパワー充填、本の雑誌７月号を持って本屋まわりに精を出そう！

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2015年7月青天霹靂かち割り号　No.385

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