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横丁カフェ
現役書店員が週替わりでおすすめ本のご紹介します。
●担当者●精文館書店中島新町店 久田かおり
2021年4月22日更新
『亜シンメトリー』十市社
これ、表紙きれいですよねぇ。都会的っていうんですか?とってもおしゃれです。そして真ん中にドーンっ!と書いてある「亜」の文字。この文字の白い線が交わってるところを見るとぼんやりと黒い丸が見えますね。こ...
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2021年3月25日更新
『ワンダフル・ライフ』丸山正樹
「ワンダフルライフ」という言葉を聞くと、抜けるような青空の下、はじけるような笑顔で両手を広げる姿を思い浮かべる。頭の中でその人は「オオ!ワンダホー!」と叫びさえする。ワンダフルライフ。素晴らしき哉、人...
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2021年2月25日更新
『アクティベイター』冲方丁
いやもう読んでる間、ずっと身体中の筋肉がパーンと張ってる感じだった。血圧も上がってたかも、やばいね。 ある日突然中国のステルス爆撃機に乗った女性パイロット楊(ヤン)が亡命を希望する、って、昔あった...
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2021年1月28日更新
『空洞のなかみ』松重豊
何冊かの本を並行して読むことがよくある。でもどちらかというと本の世界に浸りきって全力で読む妄想系読書タイプなので並行読書が続くと頭も心も混乱して疲れてしまう。そんな心を静めてくれるのは夜寝る前の「睡...
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2020年12月24日更新
『風よ あらしよ』村山由佳
今年1月から始まったコロナ禍。生活がひっくり返ったまま、もう年末だ。この年末年始は帰省もままならないようで、いったいどうしたらいいのだろう。 そんな時はとりあえず本を読もう。本の世界はいつもそこに...
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2020年11月26日更新
『犬がいた季節』伊吹有喜
「伊吹さんが今度コーシローの話を書かれるんですよ」 と、担当の営業さんから聞いたとき「びえーっ!?」と叫んだ覚えがある。だって、コーシローですよ。高校に住んでた犬の話ですよ、あの伊吹さんがそんなマイナ...
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2020年10月22日更新
『自転しながら公転する』山本文緒
熱海には行ったことがないかもしれない。いや、幼少のみぎりに一度くらいは行ってるかも。そもそも温泉もおいしい海の幸も県内にあるところで育っているのでわざわざ熱海に行く必要もなかったようだ。それなら若狭...
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2020年9月24日更新
『星月夜』李琴峰
本を読み終わった後、すぐに感想を書きたい派である。物語が自分の中で温度を持っているうちに一気に思いを言葉に変える。そして一晩寝かせたあと文章を整える感じ。 けれど今回は読み終わった後、この一冊の本に...
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2020年8月27日更新
『アンダードッグス』長浦京
いやぁ、もうね、面白いの面白くないのってホントに面白すぎてたまりませんわ。 これ、とにかく人がめちゃくちゃ死ぬんですよ。いきなり重要人物と思われる人が死んじゃって、おいおい嘘でしょ、マジですか?とい...
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2020年7月23日更新
『あめつちのうた』朝倉宏景
自慢じゃないが野球には疎い。地元中日ドラゴンズの元監督だった谷繁は「たにしげる」というのがフルネームだと思っていたし筒香というのは「つつか」というグラビアアイドルだと思っていた。そんな野球に縁のない...
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2020年6月25日更新
『水を縫う』寺地はるな
これはアタクシ的ド直球の好きが詰まった一冊だ。出てくる誰も彼もが好きだし、語られるエピソード一つ一つが好きだし、表紙も好きだしタイトルも好きだし。とにかく何から何まで大好きだ。 登場人物は祖母と母...
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2020年5月28日更新
『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』石井光太
初めて子どもを産んで病院から退院するときのこと。世界中が、道沿いに咲く満開の花たちまでもが自分と子どもを歓迎している、と思った。「子どもを産む」ということは親自身も喜び、周りからも祝福されることだと...
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2020年4月23日更新
『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ
全米で500万部売れた! 2019年アメリカでいちばん売れた本!だという。しかも先に読んだ知り合いの、その全てが声をそろえて大絶賛していた。本当に大絶賛だ。 そんなにか? そんなにすごいのか? ほん...
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2020年3月26日更新
『文身』岩井圭也
「久田さん、私小説書いてくださいよ」なんてオファーが来たらどうしよう。【私小説】主人公が「私は」という一人称で物語る形式の小説。 と新明解国語辞典第五版には書いてある。これだけならそんなに問題はない。...
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2020年2月27日更新
『ドミノin上海』恩田陸
連続テレビドラマを見続けるのが苦手だ。堪え性がなく飽きっぽいので、毎週決まった時間に少しずつ話が進むのがつらい。 話題のドラマの第一話は嬉々として観るけれど、翌週にはうっかりすっかり観忘れてしまう。...
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2020年1月30日更新
『雲を紡ぐ』 伊吹有喜
子どもの頃、冬になると母親が編んだセーターを着ていた。自分の好きな色と好きな柄をリクエストしたそのセーターは友だちからいつもうらやましがられていた。小さくなったり汚れたりしたらそのセーターはほどかれ...
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2019年12月26日更新
『熱源』川越宗一
平成で始まった2019年が令和で暮れようとしている。いろんなことのあったこの一年、しみじみと感慨深い。 さぁ、年末年始読書にぴったりな読み応えありありな一冊を紹介しようではないか。 昨年『天地に燦た...
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2019年11月28日更新
『スワン』呉 勝浩
「サバイバーズギルト」という言葉がある。災害や事件事故を奇跡的に生き延びた人が、生き残った自分を責め罪悪感にさいなまれることだ。穂高明著『これからの誕生日』(双葉文庫)やリアノン・ネイヴィン著『おやす...
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2019年10月24日更新
『展望塔のラプンツェル』宇佐美まこと
諸般の事情により11年ぶりに横丁カフェに戻ってまいりました。みなさんご機嫌いかがですか。11年分年を取った久田です。 ちょうど超絶に誰かにオススメしたい本を読み終わったところだったのですよ、いや、ほ...
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精文館書店中島新町店 久田かおり
「活字に関わる仕事がしたいっ」という情熱だけで採用されて17年目の、現在、妻母兼業の時間的書店員。経験の薄さと商品知識の少なさは気合でフォロー。小学生の時、読書感想文コンテストで「面白い本がない」と自作の童話に感想を付けて提出。先生に褒められ有頂天に。作家を夢見るが2作目でネタが尽き早々に夢破れる。次なる夢は老後の「ちっちゃな超個人的図書館あるいは売れない古本屋のオババ」。これならイケルかも、と自店で買った本がテーブルの下に塔を成す。自称「沈着冷静な頼れるお姉さま」、他称「いるだけで騒がしく見ているだけで笑える伝説製作人」。
精文館書店中島新町店 久田かおり 最近の記事
『亜シンメトリー』十市社
『ワンダフル・ライフ』丸山正樹
『アクティベイター』冲方丁
『空洞のなかみ』松重豊
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