●担当者●東山堂 外販セクション 横矢浩司

2009年4月23日更新

『麦酒の家の冒険』西澤保彦

 大学生の仲良し4人組、タック、タカチ、ボアン、ウサコたちが迷い込んだ山荘には、ベッドが一台と、大きな冷蔵庫。その中には96本のエビスのロング缶と凍ったジョッキだけ。この場所、一体誰が何の目的で?タッ... 記事を見る »
2009年3月26日更新

『プリンセス・トヨトミ』万城目学

 生まれて初めてTVドラマのDVDーBOXなるものを買ってしまったのが去年のこと。その作品『鹿男あをによし』は、作り手の方々の原作へのリスペクトやチャレンジ精神が随所で感じられた素晴らしい作品でした。... 記事を見る »
2009年2月26日更新

『婚礼、葬礼、その他』津村記久子

「世の中の本の中で一番好きなのがチェスタトンの『木曜の男』なんです。数えたことがあるんですけど、三ページごとに笑わせながら、何のために生きるのかという最後のところまでたどり着くんです。何のために生きる... 記事を見る »
2009年1月29日更新

『ドールズ 月下天使』高橋克彦

 身近な場所が小説の中にでてくると、その作品との距離がぐんと近くなりますよね。この本の登場人物たちのたまり場となっている喫茶店「ドールズ」が(設定上)建っているという盛岡市上の橋町およびその周辺は、と... 記事を見る »
2008年12月25日更新

『踊るジョーカー 名探偵 音野順の事件簿』北山猛邦

盛岡を巣立った「新本格」の継承者、北山猛邦氏への手紙 はじめまして。盛岡の書店に勤務する愛読者(日は浅い方ですが......)でございます。 盛岡を離れ、東京で迎える初めての(じゃなかったりして)年末... 記事を見る »
2008年12月1日更新

『映画芸術 no.401 総力特集 相米慎二』編集プロダクション映芸

 今回は、今年生誕60周年、つい先日もCSで特集放映のあった盛岡出身の映画監督、故・相米慎二氏の本を紹介します。2002年刊行のバックナンバーですが、まだ入手可能のようです。ほぼすべて相米監督の記事で... 記事を見る »
2008年10月23日更新

『星のしるし』柴崎友香

 知り合ったばかりの人と会話をしていて、いまいち盛り上がらないなあと感じた時に、あせって自分の得意分野の話をして、ますます話がかみ合わないことに気づくって経験はないだろうか? かといって当たり障りのな... 記事を見る »
2008年9月25日更新

『きのうの世界』恩田 陸

 僕の仕事は配達業務を兼ねた営業なんだけど、突然の激しい雨にはいつも泣かされる。相手方の時間に合わせ到着したのに営業車から出られない! でも『配達あかずきん』の博美ちゃんみたく「あら、どうしましょう」... 記事を見る »
2008年8月28日更新

『時を巡る肖像』柄刀 一

最近はあまりやらなくなりましたが、一時期、画集を傍らに置いて美術を題材にした小説を読むのが楽しみでした。高橋克彦や斎藤純は愛読していたし、『ひまわりの祝祭』(藤原伊織)、『フランドルの呪画』(A・P・... 記事を見る »
2008年7月24日更新

『ぼくは落ち着きがない』長嶋有

僕の愛してやまない真心ブラザーズの新しいCD『LOVE ME LIVE』の初回限定盤に付く特典DISCは、過去の名作爆笑MCを集めた、真心版「すべらない話」とも言われてる激レアもの。そしてなんと!トラ... 記事を見る »
2008年6月26日更新

『船を建てる』鈴木 志保

本の雑誌7月号に掲載の読者アンケート「私のオールタイムベスト3」、みなさんそれぞれこだわりや思い入れがあって面白かった。ちなみに僕のベスト3はというと、(1)船を建てる(鈴木志保)(2)リバーズ・エッ... 記事を見る »
2008年5月22日更新

『かもめの日』

 『新潮』2月号で読んで「はやく本にしてくれー」と楽しみにしていた小説が、素敵な装丁で刊行されました。書店の棚で見かけたら、ぜひ手にとってみてください。  冒頭、読者はいきなり漆黒の宇宙空間へゴゴォー... 記事を見る »
東山堂 外販セクション 横矢浩司
東山堂 外販セクション 横矢浩司
1972年岩手県盛岡市生まれ。1997年東山堂入社。 東山堂ブックセンター、都南店を経て本店外販課へ配属。以来ずっと営業畑。とくに好きなジャンルは純文学と本格ミステリー。突然の指名に戸惑うも、小学生時代のあだ名“ヨコチョ”が使われたコーナータイトルに運命を感じ、快諾する。カフェよりも居酒屋に出没する率高し。 酒と読書の両立が永遠のテーマ。