WEB本の雑誌

1月24日(金)

 船橋のときわ書房さんに書店員復帰を果たした茶木さんと酒を飲む。

 僕が本の雑誌社に入社したのは約5年半前で、そのとき茶木さんはすでに深夜+1を退職されていた。だからまともに書店員である茶木さんとお付き合いするのは、この復帰が初めての経験である。そういえば、僕がこの会社に入って初めて営業した単行本が、茶木さんの処女作であり今のところ唯一の著作である『帰りたくない!』だった。

 さてさて茶木さん。その本の記述や編集部から漏れ聞く噂による、ととてもいい加減な人のイメージだったのだが、これがそのイメージとは正反対のすこぶる仕事人(本人の言葉は職人だった)で正直驚いてしまった。

 例えば今年の12月から船橋店の店長さんとして配属されたのだが、その月に絶対前年比を死守しようと決意したらしい。大晦日の閉店間際までレジを再三チェックし、ほんの少しだけ前年を割っていた。出版全体では今、前年を割るのがある種当たり前の状態なのだが、茶木さん「一度前年を割るとそれが癖になり、言い訳ばかり呟くようになる」と、バイトさんや他の社員さんに頭を下げて、急遽、営業時間を延長したという。結局30分の延長で、対前年比100.001だかをクリアーし、どうにか目標は達成したらしい。

 それ以外でも棚の整理や平積みの作り方、あるいは接客の方法など、とにかく熱い書店人魂炸裂で、一緒に酒を飲んでいた某版元営業マンが「これって僕らに話すのはもったいないくらいためになる話ですよ」と呟いたのが印象的だった。

 前にも書いたけれど、総武線は侮れない。志を持った書店員さんが大勢集まっているのだ。そのうちそれぞれの相乗効果で売れ行きの上がる路線になるだろう。