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4月15日(火)

 いつも思うことだけど、ほんとに外回り営業は山あり谷あり。売上はもちろん気分も乱高下をくり返し、一日が終わって、今日が良い日だったのか悪い日だったのかと思い返そうとしても、まったく判断がつかない。

 本日。サッカーの直帰とは関係なく埼玉を営業しようとしたのが失敗の始まり。なんと行く先々の書店さんで担当者のお休みに打ち当たってしまった。やっぱりこのコースは水曜の方が良いということか…。

 担当者に会えない営業マンなんて、散歩している老人と一緒で、一軒一軒不在を確認するたび、己の存在意義を疑い深く落ち込んでしまう。底のない谷底。

 足取りも重くほとんど誰にも会えないまま、この日、最後の書店さんへ向かった。

 そこは武蔵浦和駅のS書店さんで、半ばあきらめの気持ちを抱え店内を覗く。
 オオ! やっとお会いできました。Tさんどうもありがとうございました、とそれだけで泣きそうになるが、実はTさんとはまだ数回しか面識がなく、いきなり興奮して話しかけるわけにもいかない。

 浮上した気持ちを隠しつつ、新刊や既刊の営業。

 忙しい時間帯であるし、無駄話をするほど親密になりきれてないし、今日はこのまま帰ろうとしたところ、いきなりTさんから問いかけられる。

「杉江さん、DM見てて思ったんだけど…。もしかしてレッズサポ?」

 えっ、いきなりそんなど真ん中を…。そういえばここはホームタウンの浦和。
 もしかしてTさんも?

 その後は一気にそれもかなり濃い話に突入し、僕の気分も天空まで昇り詰める。
 ああ、これだから営業マンは辞められない。