6月17日(火)
先週の木曜日に腹痛でダウンした営業事務の浜田。しかし、その翌日になるとケロッとした顔で出社し、いつも通りキーキーガーガーとうるさく仕事に復帰した。たぶん何か悪い物でも食ったのだろうとバカにしつつ、とりあえず何事もなかったことに一安心。
ところがところが、その浜田が月曜日の朝に松葉杖をついて出社してくるではないか。ビックリ仰天で社員一同浜田の周りに集まる。
「食中毒で歩けなくなっちゃったの?」
「違います! 日曜に階段から落ちちゃって、救急病院に運ばれたんです。そしたら、足を骨折してて…」
「えっ!! 骨折~?」
「そうなんです、全治1ヶ月って言われたんで、しばらく迷惑をおかけします」
すると、そこへ顧問の目黒が降りてくる。
「あれ? 浜ちゃんどうしたの?」
「今話していたんですけど、階段から落ちて骨折しちゃって」
「骨折? あれ浜ちゃん、そういえば厄年じゃなかった?」
「あ、ハイ。前厄だと思います」
「それだよそれ! オレ、厄年のとき麻雀も競馬も一年間まったく勝てなくてさあ。厄って怖いんだよ」
「……」
社内には、ラジオの音と目黒の話し声だけが響いていた。