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10月2日(木)

 総武線、千葉方面を営業。

 ここ数回会えず残念無念で千葉を後にしていたK書店Kさんにお会いでき、最高のスタートをきる。ほんとにひとり営業マンにとって一度の不在の穴は大きい。なんてたって次の訪問が約1ヶ月先であり、そうなると2ヶ月ぶりに訪問なんてことになってしまう。アポを取れば良いんだろうけど、なかなかそれも出来ず、ほとんど運任せ。

 勢いにのって、千葉駅から県庁方面へ駆け足で向かい、柏のS書店Mさんから「絶対会った方が良い」と紹介されていたN書店Mさんを訪問。お薦めどおり、とびきり本好きな書店員さんで会話が弾む。しかし弾み過ぎて営業し忘れるあたりは完全なるダメ営業。いやはや。

 途中下車で営業しつつ、銀河通信(http://www2s.biglobe.ne.jp/~yasumama/)でお馴染みの安田ママさんのお店を訪問。安田ママさん、ただいま妊娠4ヶ月のはずなのだが、いつもどおり早足で棚差しされているのには、思わず感動してしまう。しかし、同時に心配もしてしまう。「気をつけてくださいよ」と声をかけると安田ママさんは笑いながら「ありがとうございます」なんて言ういれど、そうこうしているうちにお客さんから問い合わせが入り、早足で在庫のある場所へ向かってしまう。うーん、やっぱり安田ママさんを止めるなんて無理なことなんだ。

 その後は、ときわ書房の茶木さんを訪問。

 オリジナルフェア『現場の書店員が選ぶ夏の文庫100冊』がとんでもない好成績を納めたそうで、おまけに9月の売上が前年を越えたとか大満足な様子。いやはやこの不況下での売上アップなんて信じられずその秘訣を伺うが、返ってくる答えは当たり前のことばかり。

 それは接客であったり、店内の清掃であったり、あるいは品揃えであったり。茶木さん曰く「基本を徹底しているだけ」とのこと。確かに店内を徘徊すると平台はビシッと積まれているし、棚も背表紙がきっちり揃っていて、それは気持ちが良い。特に最近は人出不足で平台や棚が荒れている書店さんが増えているから、このキレイさは大きな武器になるのだろう。ではでは、営業の基本は何なんだろうか?