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10月8日(水)

 本日はナビスコカップ準決勝第2戦があり、今日2点差以上をつけて清水エスパルスを破れば、去年に引き続き決勝進出決定!!である。こんな日に仕事をしろ!なんていうのは、どだい無理な話で、それでも午前中は気持ちを抑えて仕事をしたが、午後には携帯の電源もオフにし、所在不明人になってしまう。まあ、バレバレなんだろうけど、仕事以上に大切なんだから仕方ない。

 駒場スタジアムに駆けつけると会社を休んで朝から戦闘モードに突入している取次店O社のKさんとS出版社のYさんが場所を取っていた。僕もかなり重症な真赤病の患者だと思うけれど、しっかり代休を取ってしまうこの二人は間違いなく末期患者だ。二人の今後の人生を心配しつつ、しばし試合開始を待つ。

 7時。運命のキックオフ。
 清水エスパルスがガチガチに守ってくるとかなり手強いと考えていたが、エスパルスのDFラインはそれほど深くない。「これならばと行ける!」と還暦を越えて真赤病に感染した母親に話すが、母親は僕のいうことなんて幼稚園以来一切信用していない。だからまったく無視で長年コーラスで鍛えた発声でレッズコールをくり返す。

 26分。ただいま僕の心を完全に支配している田中達也のゴールで先制。これで第1戦の0対1の敗北は帳消しになり、ここからがスタートだ。イケ!達也!

 その願いが通じたのか、前半のロスタイム。田中達也がこぼれ球をゴールし、2対0。もう僕は田中達也と結婚することを勝手に決めた。(達也よ離婚してくれ…)国立決勝はもうすぐそこ。あと45分を凌げば、あの緊張感と興奮をまた味わえるのだ。

 しかししかし、レッズの選手はそんな守りの姿勢に入らず、またトータルスコアで逆転された清水エスパルスは否が応でも攻め上がってきて、そのスペースを面白いようにレッズが攻撃しだす。

54分 エメのミドルシュート。3対0。(知らない人と抱き合っていた)
57分 達也・エメのJ最強FWコンビの連携でエメが決め、4対0。(完全なる酸欠状態に陥り、半分意識が飛び出す。)
62分 エメのハットトリック達成で、5対0。(失禁寸前!)
70分 FKを山瀬が決め6対0。(とても書けない状態。母親も半分気を失っていた)

 最終的にはトゥットにPKを決められ、6対1で終わったのだが、2試合のトータルのスコアは6対2の快勝!! 2年連続決勝進出が決まった。

 場内放送で決勝の相手が聞こえてくる。
「決勝戦の対戦相手は鹿島アントラーズに決まりました」

 おお、完全なるリベンジではないか。
 今年こそ優勝だ!!! かあちゃん死ぬなよ!