WEB本の雑誌

12月8日(月)

 Jリーグが終わってしまうと、週末の予定がとんとなくなってしまう。おまけに自分のサッカーチームも年明けまで試合がなく、かつてはこの時期、完全防寒でラグビー観戦をしていたのだが、結婚する際、野球とラグビーからは足を洗わせられたので、とにかく暇だ。

 こういうときこそ子供と遊ぼうと満を持して早起きし、気合いを入れて子供が起きるのを待っていたのだが、寝起きとともに「パパ、早く、うりゃわれっずにいかないと」なんて言われてしまってまったく相手にしてもらえない。父親は孤独だ…。

 で、まったく気分転換もできないまま月曜の朝を迎え、何だかまともなやる気も起きず、ダラダラと日常が始まってしまった。

 ところが、初っぱなに訪問した新宿南口のK書店さんで、担当のMさんやHさんと話していたら、グングンやる気が漲ってくるから不思議なもんだ。売場に立って、常に読者(お客さん)と正対している書店員さんは、こちらがヒリヒリ焼け付いてしまうほど、いつでも真剣なのだ。

 それにしても最近感じているのは、とにかく書店員さんが本を読んでいるということだ。新刊、既刊含め幅広く読んでおり、僕ごときの読書量ではとても太刀打ちできない。それは当然といえば当然なのかもしれないが、一時期「書店員は本を読まない」なんて言われ叱責されていたことを考えると、大きく変化してきているのは間違いない。

 その変化は『白い犬とワルツ』 テリ・ケ-著(新潮社)や『世界の中心で、愛をさけぶ』 片山恭一著(小学館)などの書店員発のベストセラーが誕生している影響があるのかもしれない。ただ「読まなきゃ仕事にならない」という感じとは違って、根本にあるのは「本が好き」であり、そして「面白い本はいっぱいあるからもっともっと読んで欲しい」という願いである。

 出版不況を最前線で感じている書店員は、変わりつつある。
 その後ろ姿に付いていくためには、もっともっと自分自身を進歩させないとならない。