『食いしんぼう編集者も夢中になった 愛しいおかず』ウー・ウェン

●今回の書評担当者●旭屋書店池袋店 礒部ゆきえ

  • 食いしんぼう編集者も夢中になった 愛しいおかず
  • 『食いしんぼう編集者も夢中になった 愛しいおかず』
    ウー ウェン
    女子栄養大学出版部
    1,430円(税込)
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いらっしゃいませ。

最近暑くなってきて、マスクがツライ......礒部です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

横丁カフェを担当している間、できるだけ色々なジャンルの本をおすすめできたらいいなぁと思っているのですが、今回は料理本をご紹介します。
(料理本をこういった場でおすすめするのは初めてで...うまく魅力を伝えられるといいのですが。)

『食いしんぼう編集者も夢中になった 愛しいおかず』ウー・ウェン(女子栄養大学出版部)

私の本棚の中でも、かなり使い込んでヨレヨレになっている、一冊です。

この本の何がいいかって、そりゃもう単純に、"作ってみたら、めっちゃ美味しかったー!!"からです。

約50品のレシピが収録されているのですが、どれもシンプルで、滋味に富む料理ばかり。

中でもよく作るのは、"きゅうりとひき肉のいため物"や"トマトと卵のいため物"、"なすのまるごと煮物"。
とてもシンプルな料理なのですが、きゅうりは縦に割って種を除いたり、トマトは湯むきをして種を取り除いたり、なすは皮を全部剝いたり。
ちょっとした下ごしらえの手間を加えるだけで、こんなに美味しくできちゃうなんて......!と、感動しました。

それに、ウーさんのレシピは、医食同源といって、季節ごとに体に合ったものがチョイスされています。

先出のレシピでいうと、きゅうりとトマトには夏のほてった体を冷やして、水分補給に役立つ効用があったり、なすには灰汁に解毒作用があるそうで、夏バテを防止できる効用があったり。

旬の食べ物を摂ると体も楽になるし、そういった教えは大切にしたいなと思います。

私もYouTubeやクックパッドでレシピを検索することがありますし、スーパーでお買い物中に献立に困ったときなんか、非常に便利ですよね。

でも、久しぶりに開いた料理本に"うちの味噌だと薄いから、ちょっと多めに入れる"とか、書き込みがあると、「あ~本ってなんかえぇなぁ」と。
自分で書いたくせに(笑)
本の背表紙を見るだけで、食べてくれた人の顔とか光景が思い出されることもあって、なんだか愛おしいと思います。

今回紹介した一冊は、特にわかりやすくて、編集者の愛も感じる、大好きな料理本です。
ウーさんは本書の中で、「家族や自分のために毎日料理を作ることは、家族の健康を守り幸せを守ることにつながります」と書いていらっしゃいます。
家庭料理に必要なのは、経験と愛だと。

毎日同じように心を込めて料理するのって、疲れているときなんかは特に難しいのですが、美味しくて元気になって幸せになる食事が待っていると思うと、頑張れる気がする!
これからも、この本にお世話になります。

そろそろ、本格的に夏がやってきますね。今夜は夏の定番になりつつある、例のおかずを作ろうかな。

皆さまも、栄養をしっかり摂って、元気よく夏を乗り切りましょうね。

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旭屋書店池袋店 礒部ゆきえ
旭屋書店池袋店 礒部ゆきえ
1983年大阪生まれ。4年前に関東へ嫁いできました。今は池袋で働いています。慣れない東京、恋しい大阪。なんでスーパーにたこ焼きソースが置いてないねん。と泣きながら、今日も山手線で出勤します。