『カラスヤサトシの日本びっくりカレー』カラスヤサトシ

●今回の書評担当者●丸善お茶の水店 勝間準

  • カラスヤサトシの日本びっくりカレー (ウィングス・コミックス)
  • 『カラスヤサトシの日本びっくりカレー (ウィングス・コミックス)』
    カラスヤ サトシ
    新書館
    649円(税込)
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  • カラスヤサトシのびっくりカレー おかわりっ!! (ウィングス・コミックス)
  • 『カラスヤサトシのびっくりカレー おかわりっ!! (ウィングス・コミックス)』
    カラスヤ サトシ
    新書館
    649円(税込)
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夏だ、海だ、カレーだ!!

というわけで夏と言えばカレーです、多分。
カレーといえば嫌いな人はいないのではないか?というぐらい好きな人が多い料理だ。
スーパーの売り場では様々な種類のカレーが売っていたり、さらには書店の売り場でもレトルトカレーのフェアをやっていたりと、24時間「カレー」の三文字を見かけないことはない。

日本人の日常にそれだけ溢れかえっているカレー、その中であなたの好きなカレーは?
家カレー? スパイシーなインドカレー?
それとも、スープカレー?

ちなみに僕は家カレー二日目(もしくは三日目)が大好きです。
特に三日目のカレーに少しめんつゆを足してうどんにかけたら最高かと。

もう少しカレーの話をしたいのですが、ここは本の話をするところでしたね。
なので、そろそろ本の話といきましょう。

今回紹介する本は、カラスヤサトシさんの『カラスヤサトシの日本びっくりカレー』と『カラスヤサトシの日本びっくりカレーおかわり』の二冊。

この本はベストオブカレーエッセイコミックであり、僕の大好きな漫画家のカラスヤサトシさんのカレーに対する愛情が詰まった一冊でもある。


この本を読む度に思い出すのは少し昔の話。

僕の妻が第一子を妊娠した時のこと、毎日「カレーが食べたい食べたい」と言っていた時期があり、そんな妻のために仕事が休みの日には必ず神保町の有名店や谷中の薬膳カレーのお店にカレーを買いに行った。

特に谷中の薬膳カレーは美味しくて、お腹いっぱい食べたあとでも胃にもたれない不思議なカレーなのです。

そんなカレーはこのカラスヤさんの本にもしっかりと登場し、薬膳カレーの魅力と美味しさが余すことなく描かれている。

そして、僕がこのカラスヤさんのカレー漫画で一番好きなエピソードがこちら。
和の食材を使ってカレーを作ろうとする話だ。

さんしょう、からし、わさびにしそ、さらにはかんずりなどなど、これらの材料を使ってのカレー作り。その結末は?
美味しかったのか? まずかったのか?
それ以前にちゃんとカレーが完成したか?
それはもちろん読んでからのお楽しみ。

そろそろ今月もお別れの文字数となりました。
ちなみに明日はカレーを食べながら今紹介した二冊を読み返そう、そう思う勝間でした。
それではまた来月お会いしましょう。

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丸善お茶の水店 勝間準
丸善お茶の水店 勝間準
1981年大阪市内の中華料理屋の息子として生まれる。新卒時に入社したスーパーを辞めた後なんとなく働き始めた書店で本を読む楽しさ、売る楽しさを知る。コミックエッセイ、食マンガ、食小説、食エッセイ大好き書店員。生まれて初めて買った本は『ミスター味っ子』。この機会に美味しい本を紹介したいです。それではいただきます!!