『デキる猫は今日も憂鬱』山田ヒツジ
●今回の書評担当者●山下書店世田谷店 漆原香織
先日、友達と飲んでいる時に前回紹介させていただいた『妖狐×僕SS』がトレンド入りしたと聞いた。「なんかメディアで紹介されたらしいよ〜」と聞き、『え!まさか私の紹介がっ!!』と思ったが...どうやらTVだった...。
くぅ...。いや、でも一歩先をいけたと思っておこう。そう、私はトレンドの先読みが出来る!(はず)
そこで、今回ご紹介させていただくのは...
テレレテッテレー
『デーキーねーこー』。山田ヒツジさんの『デキる猫は今日も憂鬱』です!!
同じく講談社の『東京リベンジャーズ』とのコラボも発表され、東卍の特攻服姿の諭吉が!!!可愛すぎて!!もう、もうっ⭐︎△□×...(語彙崩壊)
きっと、このifの世界の諭吉(黒猫)は、千冬に拾われ、そして千冬とともに闘い、相棒と呼ばれ...
ご、ごほん。...私の妄想の世界は置いておき。
一言で説明すると「大きめの猫を飼ってるOLさんの話。(帯ママ)」です。
いや、でも、うん。
猫好き・猫飼いの夢の具現化ですよ、もう、この作品は。
季節外れの雪の降る夜、公園でOL幸来が野良の黒猫を拾い、諭吉と名付け連れて帰る...。そして、一命を取り留めたと思った諭吉が連れて来られたのは...汚部屋!?幸来は残念なズボラOLだった。
だが、自分の部屋はぐちゃぐちゃなのに、諭吉の寝床は整え、ご飯とお水を用意。そんな幸来に恩を返そうと思った諭吉は、どんどん大きくなり、それはもう幸来の身長をも越し、二足歩行どころか、家事全般こなすようになっていく。
朝は幸来より先に起き、お弁当と朝食を作り、幸来を起こして会社に送り出す。日中は掃除に洗濯、買い物して晩御飯の用意。幸来が会社の飲み会で酔っ払って帰ってくると、クレンジングして、全身マッサージして、フェイスパックまでしてくれる。病気になったら、お世話はもちろん腹枕で寝かせてくれる!...が、普段はツンデレで、よく『チッ』と舌打ちしたりするのだが...寂しくなると幸来の匂いのする服を頭に巻いたり...。
なんだ、この可愛すぎ万能ネコは!私の諭吉はどこにいるのだ!?
私も諭吉の背中に抱きついたり、肉球で頭撫でられたい〜。
一家に一匹、諭吉は必要だと思う!
さて、そんなステキな『デキる猫は今日も憂鬱』がなんと!2023年にアニメで放送される。
動く諭吉が...×△◯⭐︎□
またもや、語彙崩壊してしまいました...。
まだ諭吉の可愛いさ未体験の方々、ぜひ読んでみてください。一度読んだら、もう諭吉のいない日々には戻れなくなります!
- 『妖狐×僕SS』藤原ここあ (2022年6月23日更新)
- 『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』内田洋子 (2022年5月26日更新)
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- 山下書店世田谷店 漆原香織
- 『推し活』という言葉が出来る◯十年前より、推し活人生を送っている人。趣味は読書と旅行(推し活は生き様なので趣味ではない)。旅行好きが高じてここ約10年ほど海外添乗員を生業にしていたが、コロナにより強制終了。山下書店世田谷店に拾っていただき本に埋もれる幸せな日々の現在に至る。文芸書とコミックを担当。