担当=牧眞司

ル・グィン「オメラス」への返歌〜『ナイトランド・クォータリー vol.41「言×音×革命 幻詠のガルドル(galdr)」』
2026年2月10日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

ル・グィン「オメラス」への返歌〜『ナイトランド・クォータリー vol.41「言×音×革命 幻詠のガルドル(galdr)」』
『ナイトランド・クォータリー』は誌面構成こそ雑誌だが、出版流通上は書籍でISBNがついており、バックナンバーを並べて販売している書店もある。毎号、ユニークなテー...
ひとりひとりの死生観を問う物語〜土形亜理『みずうみの満ちるまで』
2026年2月3日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

ひとりひとりの死生観を問う物語〜土形亜理『みずうみの満ちるまで』
 第十三回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。選考委員のなかでは小川一水氏が大賞に推したが、他の委員との話しあいの結果、特別賞に落ち着いたという経緯がある。  ...
壮年期の先にあるのは、衰微か円熟か〜林譲治『地球壮年期の終わり』
2026年1月27日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

壮年期の先にあるのは、衰微か円熟か〜林譲治『地球壮年期の終わり』
 これまでの作品で、いくつもの特異な異星文明を創造し、さまざまなかたちでのファーストコンタクトを描いてきた林譲治。本作品では、また新しいアプローチをおこなってい...
酒びたりの麒麟、殲滅する翼獣、饒舌なAI〜斧田小夜『では人類、ごきげんよう』
2026年1月20日12:35

【今週はこれを読め! SF編】

酒びたりの麒麟、殲滅する翼獣、饒舌なAI〜斧田小夜『では人類、ごきげんよう』
 斧田小夜は、第十回創元SF短編賞に投じた「飲鴆止渇(いんちんしかつ)」で優秀賞を受賞してデビュー。2022年には最初の短篇集『ギークに銃はいらない』(破滅派)...
さらりとした奇想から現代テーマのSFまで全十二篇〜キム・イファン『おふとんの外は危険』
2026年1月13日11:30

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さらりとした奇想から現代テーマのSFまで全十二篇〜キム・イファン『おふとんの外は危険』
 キム・イファンは韓国の現代作家。レイ・ブラッドベリ『火星年代記』に感銘を受けて作家を志し、インターネットで作品発表を開始した。長篇小説は2004年から現在まで...
死と暴力の暗黒神話〜キアヌ・リーヴス&チャイナ・ミエヴィル『再誕の書』
2026年1月6日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

死と暴力の暗黒神話〜キアヌ・リーヴス&チャイナ・ミエヴィル『再誕の書』
 チャイナ・ミエヴィルは『都市と都市』『言語都市』などの傑作で、現代イギリスSFを牽引する実力作家のひとり。パルプ小説的意匠を現代感覚でブラッシュアップする「ニ...
超高温の地球、体内でダイヤを育てる民〜関元聡『摂氏千度、五万気圧』
2025年12月23日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

超高温の地球、体内でダイヤを育てる民〜関元聡『摂氏千度、五万気圧』
 第十三回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。関元聡はすでに日経「星新一賞」グランプリを二年連続で獲得している注目株だ。同賞は一万字以内という枚数制限があるので...
韓国の鬼才による異色短篇集〜チョン・ボラ『呪いのウサギ』
2025年12月16日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

韓国の鬼才による異色短篇集〜チョン・ボラ『呪いのウサギ』
 著者チョン・ボラは、韓国の小説家にして翻訳家(ロシア語とポーランド語の現代作品を韓国に紹介している)。本書は2017 年に出版された短篇集で、十篇を収録。  ...
見知らぬ町の深部、わが意識の奥底〜酉島伝法『無常商店街』
2025年12月8日11:30

【今週はこれを読め! SF編】

見知らぬ町の深部、わが意識の奥底〜酉島伝法『無常商店街』
 酉島伝法の新作。ぱっと見には平凡な町、しかし、その深部は異貌の境地。そんなところにうっかり入りこんでしまった主人公の身に降りかかる災難を描く三篇の連作である。...
波瀾万丈のロマンタジー大作〜キャリー・ハート『クイックシルバー 異邦の錬金術師と妖精王子』
2025年12月2日11:07

【今週はこれを読め! SF編】

波瀾万丈のロマンタジー大作〜キャリー・ハート『クイックシルバー 異邦の錬金術師と妖精王子』
 ロマンスとファンタジイは騎士物語の時代から親和性の高いもので、フィクションの系譜のなかに延々と受けつがれてきたが、両者をぴったりと融合させ「ロマンタジー」とい...