1月5日(金)
冬休みも終わり、記念すべき21世紀、初の出社!
とはいっても意気揚々と会社に向かったわけではなく、全国高校サッカー選手権の準々決勝を見に行きたい気持ちを必死に抑えての出社。我が埼玉県の代表武南高校が勝ち残っていて、本日優勝候補筆頭の国見高校と戦うのだ。こんな大切な日を年明け最初の出社日にした社長を恨む。
今日から2月刊行の『別冊 新恋愛小説読本』の営業と挨拶廻りだ。ひとり営業マンには、ぼんやりする時間なんてない…。
久しぶりの会社は寒かった。 これは字のとおり、とにかく温度が寒い。本の雑誌社の内装は、全面コンクリートの打ちっ放しでになっていて、一見、今風で格好良く見える。が、しかし、どうもこのコンクリートというシロモノは、熱伝導率が非常に悪いようで、休み明けに暖房を入れても、四方を囲むコンクリートの冷気に負けてしまうのだ。まったく暖かくならず、社内は一日中冷え冷えしている。特に足元は、外にいるより冷たい。
勉強には頭寒足熱が効果的なんて言うけれど、休み明けの本の雑誌社は、頭寒足冷。身震いで仕事が、はかどらない。現にこの原稿を書いている指もかじかんでいて、さっきからキーボードの押し間違いばかりだし、配本部数の計算をしていた電卓の答えもまったく自信がない。こうなったら、日に当たれる外の方がマシなので、会社を飛び出す。
本日は新宿を廻る。年末年始は飲み歩いてばかりだったから、久しぶりに書店の棚を見て、思わず仕事を忘れ逆上。特別新刊が出ているといわけでもないけれど、とにかく書店にいることだけでうれしくなってしまう。うーん、活字中毒というのはよく聞くけれど、書店中毒なんていうのはあるのだろうか?
各書店の担当者と新年の挨拶を交わしつつ、新宿は全体的に年末年始の売れ行きが良かったようで、一安心。このまま一年間売れ行きが上がって、出版不況脱出なんてことになることをなぜか都庁に向かって祈る。
バーゲンで活気のあるデパートを歩いていて、ハッとする。間もなく公正取引委員会による、出版物への再販制度の見直しの結果が出るのだ。今のところ存続か撤廃かそれとも一部存続になるのか、まったく予想がつかない。もし、再販撤廃なんてことになったら、来年の今頃は書店さんもバーゲンに加わっているのかもしれない。単行本3冊で5%オフなんて店頭に張り出される書店さんを思わず想像。うーん、恐ろしい。
とにかく2001年は出版業界にとって、激動の年になる可能性が高い。
最後は市ヶ谷に移動して、地方小出版流通センターのK社長と担当のKさんに新年の挨拶。夕方、会社に戻って社内で新年会。本の雑誌社と椎名誠事務所の面々が一同に集まり(とはいっても15人だけど)、なぜか湯飲み茶碗でシャンパンの乾杯。
そんなこんなで2001年が幕開けした。
今年も『本の雑誌』と『WEB本の雑誌』をよろしくお願いします。