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6月25日(月)

 暑い。とにかく蒸し暑い。営業マンにとって一番つらい季節がやってきた。梅雨と夏。どちらかというと暑さには強い僕も、さすがにこの湿度の高さにはうんざり。この時期だけは、ほんとに営業がつらい。スーツなんて誰が思いついたのだろう?

 午前中から外へ飛び出し、夕方会社に戻るまで、ほとんど炎天下の外にいざる得ない仕事。外に出ればあっという間に汗がだらだらとながれ、時間とともに気分がささくれ出す。電車と書店さんの中だけがせめてもの救いだけれど、むやみやたらに長居はできない。ほんとこの暑さからの逃げ場はない。

 そして今日はその蒸し暑さにプラスして、なぜか妙に街が白く霞んでいるではないか。これはいったい何なんだ。僕自身の目の病気かと心配になったけれど、事務の浜田も同じようなことを言っていたので、東京中が霞んでいるということだろう。これは編集長の椎名がよく言っている「東京のスモッグ」という奴なのだろうか。それとも何か薬品が撒布されているのか、よくわからない。

 新宿、新橋、浜松町、田町と廻り、さあ、これからというところで、気分が悪くなってしまった。頭がぼんやりするのはいつものこととしても、舌先が妙にピリピリする。三半規管もおかしいような気がするし、ちょっと気持ちが悪い。暑さのせいなのか、それともこの霞のせいなのか…。

 よくわからないけれど、とにかくこのままだと危ないので会社に戻ることにした。ああ、情けない。