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9月18日(火)

 仲の良かった書店員さんが今週いっぱいで退職となり、その送別会に参加。本人の意向で少人数で行われたその送別会はとても暖かい会で、過去にあったエピソードを大笑いして話しつつも、誰もが心の底で退職が残念がっているのが手に取るようにわかる。「ほんとに辞めちゃうの?」と何度も聞かれ、Kさんは苦笑いしていた。
 僕自身も何だか気が抜けてしまったような気分で、ぼんやりKさんの顔を見つめていた。

 営業という仕事は、人と出会う仕事であり、またこのようにして別れる仕事でもある。僕は今、こういうことに少し耐えられなくなりつつある。Kさんと別れたあと、突然、心の奥から悲しみがわき起こり、深夜池袋駅のホームで思わず涙してしまった。何だかつらい仕事だ。