12月26日(水)
僕は、ファックスや電話、あるいはメールというものが苦手だ。なんだか相手の表情が見えないと、相手がどう感じているのがわからず、不安になってしまうのだ。だから営業活動もなるべく面と向かって会話をし、そのなかで判断していくことを心がけていた。(首都圏に限ってだけれど…)
しかし、ここまで風邪がひどくなると、外廻りが非常につらい。それに書店さんも、こんな風邪ひきが廻ってくるのではとても迷惑だろう。しかし、新刊営業には期限があり、どうにかしなければならない。本の雑誌社のような完全注文制の出版社は、書店さんから注文を頂かない限り店頭に本が並ばない。これは、非常にわかりやすいシステムだけれど、このようにひとり営業マンがダウンしてしまうと2重の意味でどうにもならない状況になってしまう。
仕方なく謝り文を書き、書店さんにファックスを送った。言い訳がましい原稿を読み返しつつ、とても悲しい気持ちになってしまう。ああ、情けない。
しばらくして、ファックスを送った書店さんから返信が届いた。そこには暖かいメッセージが書き添えられていて、僕はそれを読みながら思わず泣きそうになった。ありがたい限り…。