WEB本の雑誌

2月6日(火)

 夕方会社に戻ると、助っ人の机の上に「コアラのマーチ」が置いてあった。僕は疲れていたので、甘い物が食べたい気分。そっと手を伸ばそうかと思ったけれど、これが一体誰の物なのかわからない。助っ人達は、調べ物などで図書館に出払っているため誰もいない。

 うーん、食べたい。すごく食べたい。
 でもわざわざ新しいものを買うほど欲しいわけではない。目の前にある、封の開いた5、6個残っているこの「コアラのマーチ」が食べたい。

 でも、食べ物の怨みが怖いことは知っている。本の雑誌社では、特に怖いことも知っている。何度も何度もそのことでもめたのだ。

 ……。
 必死の思いで15分待った。

 調べ物から内藤さんが帰ってくる。
「内藤さ~ん、この『コアラのマーチ』は誰のかなあ?」
「あっ、わたしのですよ。残してもしょうがないんで、杉江さん、食べます?」

 返事もせずにむさぼり食う。ありがとう内藤さん。