WEB本の雑誌

6月8日(金)

 僕は、はまるとそのことばっかり考えてしまうので、今は頭のなかがまるきり時代小説になっている。社内の会話も時代小説や歴史のことばかりとなり、事務の浜田が仕事のミスをすると、思わず「領地没収」などとほざき、またまた浮いた状態に。まあ、これ以上浮いてしまったら忍びに頼んで不在中の会話を探ろう…などと考えている次第。

 その時代小説の話を社内でしていてビックリしたのは、みんなよく歴史を知っているということ。僕はただただ、戦(いくさ)とサッカーが似ているので興奮していたのだが、どうも時代小説の奥深さはそんなものじゃないらしい。

 武士のカッコ良さを延々語っていた僕に、編集の松村は「杉江さん、全然わかってないですよ、わたしは小学生のときに『カムイ伝』を読んであまりの恐ろしさに泣いたんです。ちゃんと読んで下さい。」と言われ、金子からは歴代将軍の功績を次から次ぎに話される。この金子は理科系の人間のはずなのに…。
 そして発行人浜本も話に加わり、実は城マニアだったことを披露して「オレの夢は、姫路城を見ることなんだよなあ」と。

 うーん、どうしてみんなこんなにいろんなことを知っているのだろうか。僕自身、高校時代「日本史選択」だったはずなのに何も覚えていないし、習った記憶すらない。おかしいなあと思って高校時代の同級生に確認したところ、「お前、教科書も買ってないし、授業にも出てなかっただろ」と言われる。

 ああ、いまさら取り返しのつかない深い後悔の念を覚える。
 学生の皆さん、授業はまともに受けましょう。いつか役立つときがあります。